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2009.11.19

ちあきなおみ / 喝采

NHK-BS1で21日に特番が放送されるそうなんですが。

BSまるごと大全集 ちあきなおみ

2000年代になって、ますます再評価がすすんでいるちあきなおみなんですけれど、『喝采』ただ一曲だけ聞いても、その才能に改めて惚れ惚れしてしまいますな。

実は管理人、カラオケで普段は特撮&アニソン、あるいは岡林信康やジャックスやなんかを歌う事が多いですが、ここぞと言うところで歌うのが子門真人『ロンリー仮面ライダー』元ちとせ『ワダツミの木』、そして『喝采』だったりします。

先程、たまたま"ようつべ"で昭和歌謡…ちあきとか、金井克子とかを見たくなりまして、あれこれ検索して聞いていたんですが、ちあきのところで何度も繰り返してきいてしまいましたな。彼女の『喝采』は、(陳腐な表現ですが)まさに時代を超えた名曲と言っていい。

近年では徳永英明かなんかがカヴァーしてましたが、歌唱力に覚えがある人なら誰が歌ってもジーンと来るかも。楽曲自体も、日本歌謡の最高峰なのではないかと。

でも、ちあきが歌う唄を聞いていると、自然に聞いている管理人自身の涙腺が開いてくるのに気付いたりして。

ようつべで繰り返し見たのはコレ。

1972年(昭和47年)の日本レコード大賞を受賞した直後の映像です。管理人はリアルタイムで見てまして(まだ、小学校にも上がってなかったと思うけれど)、泣きながらも前を向いて歌う姿が強く印象に残っています。

映像の中の彼女の表情を見ると、いろんな感情が交ざっちゃって感極まっているのが解りますね。彼女、2番の歌詞の一部を間違っていたりしますし、冷静に歌に向かえない様な状況になっちゃってるワケでして。

でも、感情に押し流されずに自分の歌を最後まで歌い上げようとする…そこに単なるプロ根性だけでは言い尽くせないような彼女の歌手としての「業」が感じられる様な気がして、見ている側も同時に「震えるような感情がわき出してくる」のですよ。

『喝采』自体、彼女に実体験ではないにしろ楽曲とオーバーラップするような出来事があったと言われていますし、それまで歌ってきた曲とは違う感情を移入したモノだったのは間違いないでしょう。あるいは、彼女にとってリアルさを感じるものを、『喝采』という曲の中に見いだす事が出来たんでしょう。

結果論ではあるけれど、その偶然がこの唄自体を昇華した原因となっただろうし。

それって、ブルースですよ>喝采。

行きつけのレコ屋からの受け売りじゃないけれど、全ての音楽は大きく見てブルースですから。

歌い手は何かの感情を自分の歌う唄に託すモノだと思っています。「その時の気分」かもしれないし、「悲しい過去」かもしれないし、「自分の思想」かもしれないし。

ちあき自身、92年に旦那・郷鍈治が亡くなって荼毘に付される時に、「私も一緒に焼いて!」と号泣したくらいの方だったそうだから、絶対に自分に起こった何らかの感情を『喝采』に込めて歌っているハズ。

単なる愛だの恋だのではなく、彼女自身の感情が身体からえぐり出されるような、そんな楽曲だったのではないかなぁ。

そこに彼女の素晴らしい歌唱力・表現力が加わり、昭和時代でも比類の無い楽曲となっていった…管理人は、そう考えております。

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旦那がお亡くなりになってから、一切の歌手活動を辞めちゃったみたいだけれど、本当に残念。"タンスにゴン"のCMみたいにコミカルな面も見せる事が出来る人だったし、表現の幅の広さをもっともっと見てみたかったです。

出来るならば、ちあきが『喝采』のヒロインみたいに「どこかで歌っている」風であればいいんですが。

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