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2008.05.11

Daniel Lanois / Here is what is

当ブログでは、彼のアルバムが発売されると確実に紹介していますな>ダニエル・ラノワ。

 080511

 Daniel Lanois / Here is what is

彼のリーダーアルバムとしては6作目になりますが、相変わらずのラノワ節というか、彼独特の世界が展開されているアルバムです。

内容ってのは、ラノワの音楽制作風景を収めたドキュメンタリー・フィルム、そのサントラだと云う事です。同名のDVDも絶賛発売中なんですが、それと合わせてみるとよく解るんじゃないかと思っていますが。

元々、ラノワという人の音楽ってのは、楽器そのものの特色をクローズアップさせる音作りをしてますし、彼を見出したブライアン・イーノ同様に"音風景の構築"という風情を漂わせる作り込み方をしています。プロデューサーとしても名の通った人ですから、その姿勢が一貫していることは納得なんだけれど。

元がそんな感じだから、サウンドトラックとして制作された今作でも、特に通常のアルバムと変わったところがないという印象を持ちました。それは、以前にレビューした"Belladonna"でもそうでしたし、他のアルバムでも同様ですが、本当に「無理なく聴ける」「無理なく入り込める」って感じです。

今作もラノワの作り方には一切のブレがない。

これは凄いなと思いますし、良い意味でラノワ自身の「自我」を感じさせてくれます。

今回のメンバーは、ドラムスのブライアン・ブレイドベースのアダム・サミュエルズというラノワの盟友たちと共に、ザ・バンドのガース・ハドソンがキーボードとして名前を連ねています。

例えば、ラノワのスティールギターとガースのキーボードが連なる曲"Lovechild"があったりしますが、それなんかを聞いてみるとスピリチュアルな感じもあるし、先程書いたような「音で風景を構築する」という制作嗜好がハッキリと判ります。

個人的には、ラノワ本人のヴォーカルが入った曲が多いのが嬉しいかな。特に冒頭のイーノのダイアログの後に続いて始まる"Where Will I Be"なんかは、Shine"I Love You"を彷彿とさせる佳作ではないかと思っています。

派手さはないけれど、地に足の付いた作風は、確実にあなたを癒してくれます。

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コメント

もうあれは遠い昔の話だったか、こちらへお邪魔するきっかけの検索ワードがラノワさんだったもんで、さっそく試聴しています。
発売にはぜんぜん全然気づいてなかったですが(笑)。

なんというかビートとかグルーブとか、そういうのとは別のところで「流れ」を感じさせる音作りがやはり凄まじく気持ちいいですね。
音域も偏ってるし、テクニックを披露している訳でもなくて、伝統的でもなく革新的でもない音作り。
でも、やっぱり筋が一本通っていて、そこを太い川がゆったりと流れてますね。

ごくフツーにDuo Glideを気に入って、で、それって何?と調べたらそういう意味だったのか、とか思って、男やのお!と感心したり。

あー気持ちいい。

投稿: thebourne | 2008.05.15 22:53

thebourne様>

どうも、お久しぶりです。

>こちらへお邪魔するきっかけの検索ワードがラノワさん

今となってはアクセス数も減りましたが(苦笑)、
確かにラノワが検索ワードの方は多いです。
そんなに話題になる方ではないですが、
それにしても当方の感想だけで満足できるのかと
少し気になってしまいますが(笑)。

>「流れ」を感じさせる音作り

これ、元々の資質なのか、
あるいはプロデューサー業が忙しいからか
ハッキリとは判りませんが、
イーノと似た感じで空間を作るのが上手いなと。

ただ、得意技のスティールギターを使ったり、
それなりに自己主張もあったり、
単に気持ちイイ音を作ってるワケではないなと。

>Duo Glide

うん、そういう意味です。
ハーレー好きならば当然知ってます(笑)。

投稿: kikka | 2008.05.16 00:13

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