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2008.03.11

Nine Inch Nails / Ghosts

先週、爆発男!さんからメールで知らされたんだけれど、突然ネイルス(トレント・レズナー)が新譜を出したんです。

いろいろとあったから世間の情報に疎くなっていて、全くノーマークの状態でした(苦笑)。

アルバムタイトルは"Ghosts"

 Ghosts

"NIN.com" Ghosts公式サイト

Nine Inch Nails、インターネットで新アルバムをリリース(Cnet Japanより)

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昨年発売の『Year Zero』は「9・11以降のアメリカ」がテーマとなってました。

しかし、そこで展開されたのは、知識人の唱えるアメリカ批判と変わらない、ステレオタイプなものだったように見受けられたんです。アルバムを聴いた管理人が、ガッカリしたというエントリーを出した事もありましたな(笑)。

【関連エントリー】
Nine Inch Nails / Year Zero(07年7月10日付)

今まで内面を見つめていた人達でも「9・11」を目の当たりにすれば「自分の事をつらつらと語っているわけにはいかない」とは思うでしょう。

しかし、自分を題材にして語る事だって可能だったはず。大上段に構えた批判より、自分の境遇を純化させて、合わせ鏡の様な感じでアメリカ批判を展開する事だってできたはずだし、痛烈になる可能性だってある。

その方法を採らなかった事に、かなりガッカリ来てしまった…というお話でした。

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そんなトレント・レズナー=ネイルスが、かなり唐突にニューアルバム『Ghosts』を発表しました。Radioheadやマドンナ同様に、ネットでの通信販売という形となりました。

前作から1年という短いスパンでの発売に、正直驚いたというか。

管理人は、前作でアレコレ文句を言っていながらも、当然の如く予約しました。本当は300ドルの豪華版が欲しかったんだけれど、発売初日(3月2日)で限定2500セットが売り切れてしまった(泣)。だから、爆発男!さん同様に75ドルのバージョンで予約しました。

そして、アルバムが届くまでの間に全36曲がダウンロードできるというので、すぐに落とし、ボチボチ聞いているところです。

今作はインストゥルメンタル・アルバムです。なんか映画のサウンドトラックを彷彿とさせるのではありますが、『Year Zero』での躁状態に比べると、非常に静かな、落ち着いて自己を見つめる風情を強く感じました。

インタビューなどでアルバム制作の意図は明らかになるでしょうが、もしかすると上に書いたような事を、トレント自身が悔い改め、その答えを提示したのかもしれません。

あるいは、トレントがYear Zero発売時に「このプロジェクトはこれだけでは終わらない」なんて言ってましたので、いくつかの表現パターンの内の一つなのかもしれません。

それくらいに、前作とうって変わった「私小説」っぽい雰囲気に支配されています。

この重苦しいアルバムを提示して、彼が忌み嫌う”アメリカ”を撃つ事ができるでしょうか? メジャーレーベルからの脱退して自由な状態になった事で、彼の持つ「陰」の部分が再び顔を出したのでしょうか?

あるいは「前作は商業ベースに乗ったアメリカ批判の一つのパターン」なんてオチを、今作で付けようかと考えているのでしょうか?

あのトレント・レズナーだけに、そこまで考えていそうな気がしてるんですが。

ひいき目+深読み+期待しすぎではあるんでしょうけれど、そこまで彼が考えていたんだったら恐るべしだなぁ。

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