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2008.02.02

Radiohead / In Rainbows

発売から随分と時間が空いてしまったけれど、触れておかなければいけないかなと云う感じでエントリーを書き込みます。

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Radiohead / In Reinbows

前三作が「Kid A」の録音時のモノで、おまけにトム・ヨークのソロを挟んでいるので、本当に久しぶりのバンドとしての創作活動によっての作品となるわけです。

今回は音云々よりも「ネット上でのダウンロード販売及び注文のみ」という部分の方が目立ってしまった感があります。

正直言ってね、ネット販売の際に「価格はユーザー任せ」みたいな事を打ち出してしまった部分ってのは、彼らの青さを感じてしまったかなと。その青さに共感が無いわけではないんだけれど、ほぼ同年齢の人間にとっては「それはいかがなモノか?」と首を傾げてしまったんですよね。

販売方法云々は、日本販売元の不手際以外は特に問題なしかと思えました。ただ、ネット上で口コミで広がっていく場合はあるのだろうけれど、不特定多数にも音を届けようとした場合にネット販売ってのは逆に幅を狭めないだろうかという感があります。

現状では、やはり音楽に少しでも興味がある向きはCDショップ及びレコ屋に行くんだろうし、そのルートを断ってしまうようなやり方はどうなんだろうなって。

実際は日本でのアルバム販売に関してはBMGのルートを使ったそうで、彼らも(本国以外では)それなりに現状での限界を感じたのでしょうけれど、立ち回り方としてはやはり青さを感じてしまったかなと。

それこそ「ストーンズのように自分のレーベルを立ち上げて、既存のメジャー会社と対峙していく」とか、そういう方法にいけなかったのだろうかと思ったりしています。彼らの様に巨大化してしまったバンドは、それなりに立ち回り方も考えて欲しいなって。

認めたくないだろうけれど、彼らの音作り活動自体が巨大ビジネスになっちゃってるわけでして。それに対しての後始末の付け方としては、今回の販売方法は褒められないモノだと個人的には思っています。

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音は非常によろしいです。

アフター『Kid A』だった二作よりもイキイキとしているし、ノイズでアルバムが開始されていく形であるのも、彼らなりの現状認識が感じられます。現世に対する違和感というのが、クローズアップされる形になっています。

衝撃度は『OK Computer』に比べると落ちますが、それでも彼ら自身の「ここでとどまっていこう」という覚悟なんかも見え隠れしているのは好感が持てます。

トムのソロで「もう、一人でやった方が良いんじゃない?」と思ってましたけれど、上手い具合にバンドサウンドを提示できたんじゃないかと。Redioheadというバンドに対する共同幻想が維持できているんではないかと思います…少なくとも『Kid A』以降のバラバラ感はないなと。

良い意味で割り切った音を提示できているだけに、やっぱり販売方法云々が気になっちゃうなぁ。やはり、彼らくらいのビッグバンドになると、トータルに物事は見られてしまう。そこは一考の余地があるんじゃないかと。

音楽の話をもっと書きたかったけれど、どうしてもそこに執着しちゃったな。そういう意味では残念なアルバムですな。

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