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2008.02.17

I'm Not There。

これ、映画のサントラなんですけれど、音楽のカテゴリーに入れた方がイイのかな?

ちなみに本国(アメリカ)で昨年秋に発売された、ボブ・ディランの自伝映画のサウンドトラックで、トリビュート盤としての性格も持ち合わせているという一枚です。

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I'm Not There / Original Soundtrack

最近は、本当にこういったトリビュートとかコンピレーション盤とか、そんな新譜しか買う機会がないですな。そんな管理人自体に一抹の寂しさは感じるのですけれど、とりあえずはディラン関連だから手を出しちゃったという感じか(笑)。

この映画って、今年のゴールデンウィークあたりに東京などで単館ロードショーされるらしいです。それを見に行くだけで上京したくないモノですな…名古屋あたりで上映してくれる事を祈ります。

菅野ヘッケル氏(←日本一のディラン専門家)の解説によれば、6人の俳優がディランをイメージする役柄を演じるオムニバス形式の映画とのこと。役名自体に「ディラン」の名前は全く出てこない。ただ、いつの時期かをイメージさせる場面とか、あるいはディランの曲をモチーフとした場面があったりと、どこから見てもボブ・ディランという作風になっているらしいです。

個人的にはスーズ・ロトロだかサラ・ディランっぽい役をシャルロット・ゲンズブールが演じるという所で「一見の価値アリ」と見ていたりするのですが(笑)。

さて、その出来は如何に。

I'm Not There ; 日本公開サイト

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では、アルバムの内容に触れましょうか。

ちなみに映画の中では38曲が使われているんですが、そのうち17曲が他人が演じた曲との事。という事は、今アルバムはカヴァー曲が33曲収録されているので、録音されたけれど映画で使用されていない曲も含めたという事になります。これが結果的に、映画とは少し方向性が違うトリビュート盤の性格を持たせる形になりました。

他人が歌ってるディランの曲ってあまり琴線に触れないことが多いんですよ。以前にブライアン・フェリーのカヴァー盤ってのをレビューしたことがあるけれど、アリなんだけれど何かが足りないって感じがするんです。

でも、映画同様に曖昧に聞いてみると、案外いけるアルバムだったりして(笑)。

初っ端のエディ・ヴェダーによる『見張塔からずっと』は、如何にも如何にもな出来でちょっと退きました(爆笑)。ディランもヴェダーも大好きなんだけれど、怒れる人のヴェダーの選曲としては「当たり前すぎて、つまらない」という感じか。

ただ、同様にハマり過ぎているリッチー・ヘブンス『トゥームストーン・ブルース』は、全然オッケーでしたな(笑)。まさか08年にリッチーの名前を聞くとは思わなかったんだけれど、ウッドストック(69年)の記録映画などを思い出しながら聞いたら感慨深かったなぁ。

これはなかなかいいなと思ったのは、女性ヴォーカルで歌われている『女の如く』『ある朝でかけると』の2曲でした。前者が先程書いたシャルロット・ゲンズブール、後者がミラ・ビロットが歌ってます。女性が歌う事で、原曲にはないポップな感じが加わり、切なさも増しているという感じかな。個人的にはシャルロットのけだるい切なさは、あのマリアンヌ・フェイスフルが歌った『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ』を彷彿とさせる出来に思いました。

その他の参加ミュージシャンの情報はは下記を参照してみて下さい。個人的にはザ・ブラック・キーズ演じる『悪意の使者』なんかも良かったです。

Sony Musicによるアルバム紹介サイト

有名ミュージシャンが殆どいない事で、却ってディランを意識しないで聞けたかな。そういう意味では上手くできたトリビュート盤だったかなと。

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コメント

むむむ…
シャルロット好きなので、ちょっと気になります。

投稿: skysong | 2008.02.18 13:25

skysong様>

放置していてスイマセンでした。

シャルロット・ゲンズブールね、
スーズ・ロトロの風貌に似てるんですよ。
だから、映画も期待大かと。

曲の方はですね、
このアルバムの中では出色の出来かと。
全くディランを感じさせないという意味で、
これほどよろしいカヴァー曲はないかな。

何かの機会があったら、
是非とも聞いてみてください。

投稿: kikka | 2008.02.27 03:31

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