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2007.02.26

三遊亭圓楽、引退。

また、見事なタイミングで凄いニュースが飛び込むなぁ。

圓楽が第一線からの引退を明言
※asahi.com 2月26日付記事より

よりによって、明日に談志師匠の高座を見ようとするその矢先での「引退宣言」であるワケで。この圓楽の決断について、たぶん談志師匠は何らかの発言をするのではないかと思っていますが。

「笑点の回答者・司会者」としてしか圓楽を知らない向きに、下記のリンクを紹介。

三遊亭圓楽(5代目)
※いつものようにWikipediaより

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僕はですね、一度だけ圓楽の高座を見た事があるんですよ。

僕の出身高校(浜松市内)では、毎年『芸術鑑賞会』などという課外授業がありまして、3年生の時の題材が「圓楽一門の高座」だったのですよ。

呼び屋役の生物の教師「どの噺家さんを呼ぼうか?」とウチのクラスの授業で訊いた事があったんです。まぁ、落語に詳しそうな、その生物教師と波長の合う人間が、管理人を含めて4人ほどいたクラスだったんで(笑)。

その時に生物教師が挙げた候補が立川談志三遊亭圓楽桂枝雀柳家小三治の4人だったかな。で、一般認知度を確かめるための簡単なマーケティング調査を挙手で示す事で行ってみたと。

ちなみに、意外なんだけれど「談志師匠の時に手を挙げた」のは管理人だけだった(笑)。小三治も同様。圓楽は笑点での知名度があってほぼ全員が挙手。枝雀は当時からメディア露出が多くなってきた事で、半数ぐらいが挙手していたかな。管理人は、当然の如く全員を良く知ってましたから、後から同級生に説明を求められたりしたのだが(苦笑)。

で、「落協脱退→若竹の苦境」もあって高座料が安かった(笑)のか、そして知名度があったからなのか、最終的に選ばれたのが圓楽一門だったと云うワケです。いま考えると、最も当たり障りのない選択だったと思うけれどね。仮に談志師匠だったら、ウチの高校だけに怒って帰っちゃったかもしれないし(笑)。

圓楽が演じたのは『死神』(※1)だったですね。前座の弟子が同様にスタンダードな噺である『目黒のさんま』(※2)を演っていたけれど、(当たり前だが)聴かせ方が圧倒的に上手いんだよな。途中、死神が「お前の所為で、地獄界の最高刑(=生きるという事)に処されてしまうじゃないか!」というウィットに富んだエピソードを挟んだりしつつ、最後の「主人公のロウソクが消えていく瞬間」までを重厚感タップリな噺を展開して、我が校の生徒を飽きさせなかったですね。 

落語に興味が無さそうな我が母校の同級生達も、爆笑の連続だったもんねぇ。

本当に、あの時は良い時間を過ごしましたよ。当時の母校の大英断に感謝したいところですか。

※1&※2に関して、噺の紹介を"とみくらまさや"さんの『MASAYA'S PAGE』から引用させていただきました。ありがとうございました。

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で、圓楽の引退に話を戻す。

自分で納得できないから辞めたい…てのは、圓楽だったらあり得る話だよなぁ。自分の仕事(噺家)に尋常じゃないほどのプライドを持っていただろうし、それが納得できなかったら辞めちゃうというのは、筋が通っている話である。

歌さん(※桂歌丸)が説得したい旨を語っていたけれど、もういいんじゃないか?って感もある。圓楽って、どことなく王さんと似たような所を感じていたので、翻意する事はないんじゃないかと考えているのだが。

逆に談志師匠だったら、死ぬまで「噺家で居続ける」事を選択するんだろうな。

二人とも頂点を極めた(まだ、極め尽くしてないかもしれないが)という人だけれど、引退の選択に関しては各々の生き様や性格なんかが反映していて面白そう。圓楽は「颯爽としている人」、談志師匠は「みっともなくても突き進んじゃう人」というイメージが管理人の中であるので、この様な感想を持ってしまうのだが。

それにしても「納得できないから辞める」っていう潔さ、この境地まで達する事自体が一般人にはなかなか難しい事である。それを踏まえて考えるに、圓楽という人が少し羨ましいし、自分も爪の垢を煎じて飲まなくてはいけないと思う次第です。

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コメント

呂律が回らなくなったからと言ってましたが実際の所は話してる途中で記憶が飛んでどこまで話してたか、次は何を言うのかが解らなくなるからだそうです。
番記者より。
まぁそりゃ怖くて高座に上がれなくなるわ。
でも笑点は圓楽さん司会の時は何て笑えない予定調和なツマラナイ番組だと思ってたけど歌丸司会になって何だ面白いやんと見直しました。

投稿: 無我 | 2007.03.06 18:45

無我くん>

どうもどうも。
あとでメール送るわ。

>そりゃ怖くて高座に上がれなくなるわ。

解るんだけれどね、その気持ちは。
ただ、そういうのもさらけ出してこその噺家という
そんな考え方もあるんじゃないかと。

>何だ面白いやん

歌丸は談志師匠に高評価を受けてる
数少ない噺家の一人ですが、
それはリアクションが取れる人という位置づけだそうで。
彼の持ち味は、司会では発揮できないのではないかな。
もうしばらく様子を見た方がイイとは思うけれど、
歌丸以上の才能を持った噺家が回答者にいないというのは
現・笑点にとっては不幸なんではないかと。

投稿: kikka | 2007.03.07 04:54

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