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2006.05.08

Domestic Violence。

いままで、日テレ系列の「ドキュメント06」を見ていた。

今回の話は未婚のカップルの中で起こる「デートDV」なる暴力行為について。ここでは恋人同士の話が主になっているけれど、いわゆる「家庭内暴力」とかも含めて考えながら見させていただいた。

  Dv

だいたいは男性側が女性に暴力をふるうというのが一般的なようだけれど、いろんなケーススタディを覗いてみると、女性が攻撃的になる場合もあるんだよな。まぁ、こういった事象は多士済済であるという事は踏まえておかないといけない。

番組では、良くあるケースとして「親に鉄拳制裁をされていた子供が勘違いして、力を持てば全てを解決できるという意識を埋め込まれてしまう」という一種のトラウマの例が紹介されていた。

それはともかくとして、男性の側の視点として考えてみると、「何故、そういうところに行ってしまうのか」というのが理解できなかったりもする。

僕個人、他人を殴ったとか手を上げるということが(幸運にも)皆無な人間だったりする。口論する事はいっぱいあるし、頭にきて周囲にあるモノにあたるということくらいはある。でも、他人を(物理的に)傷つけようと思ったことは、怒りの極限に達した時でもないんだよなぁ。

自分がやられて痛いじゃない、暴力って。

自分の立場に置き換えてみると、学校の先生とか親とか友人に殴られた経験はあるんだけれど、その不満を「力を持って人にぶつける事を覚えた」という事は一切ないし、これからもありえないだろう。だから、恋人とかカミさんに手を上げてしまうメカニズムがよく理解できないんだよなぁ。

殴りたいと思っても、それを実行に移してしまう事が信じられない。だって、暴力って人間関係を一発で壊してしまう危険性があるじゃない。だから、暴力をふるわざるを得ない時ってのは、ふるう側もある種の覚悟を胸に秘めるものだと思ってるから。

小さい頃から、何らかの形で思考を繰り返していれば、そして善悪の判断がつく環境にいれば、はたまた親の側が暴力を上回るくらいに愛情を与えていれば、こういう問題にはたどり着かないんだろうけれど。親と子供、それぞれの生き方がどうにも中途半端なんだろうなぁ。

かといって、自分の生き様が完璧だとは毛頭思っていませんが(苦笑)。世間的には「負け組真っ只中」の人間ですから、誇れるところなんて何にも無いし。逆に暴力をふるわざるを得なくなった時に、覚悟を持ってできるかどうかという不安があるくらい。

でも、むやみやたらに暴力をふるうという事が無いのは、誉められてもいいのかなぁ。ひとまず、精神病理的にもその可能性が薄い事は誇ってもいいのかな。

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こういった事の判断基準というのが難しいのは良く分かる。例えば女性の側が傷ついていたとしても、男の側が「愛情表現のひとつ」と考えていたり、あるいは問題自体に無意識だったりすると、DVの認定自体が難しい。受け手の側が過剰に反応している事もあるかもしれないしね。この辺はセクハラと似通っているような感もある。

ただ、こうやって認定が難しいからこそ、根深い問題だったりするんであって。

こういう問題って、日本の集団社会の構造自体が核家族化から始まって大きく変化しているからこそ起こるんじゃないかなという気はしている。おまけに、現代人はアメリカ並に「ミーイズム」に非常に毒されちゃってるし。

少なくとも、大家族内とか集落の付き合いが深かった時代ならば、諌める人も近くにいただろうからトラウマになる事も少なかったんじゃないかなと。

でもね、他人を思いやるという事でなくても、自分がやられてどうなのかとか、自分に置き換えてみての思考が現代人って凄く希薄なような気がする。本来の個人主義って、そういうものじゃないと思うんだけれど、全体的に履き違えてしまっているのではなかろうかと。

自分が嫌な事を他人に行使するという無責任さ、それが無意識ながら行われているんだったら、非常に怖い話だ。

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