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2006.01.31

"Intel Mac"について、再び考えてみた。

iMacとMacBook Proの発表があって、もう半月ぐらいが過ぎたか。iMacはすでに店頭に並び、ノート型も2月から本格的に出荷が始まる様子。

  intelmac

インテルとアップルの結婚は
Macユーザーに朗報(※nikkeibpより)

今年こそMacの買い換えを目論む人間にとっては、このIntel搭載Macへの移行については迷いを生じている所です。

在庫処分が目的か、あるいは現行のアプリの環境でも安定して動かせるのが目的かは定かじゃないけれど、PowerPC搭載のiMacやPowerBookも並行して発売されている状況だけに、余計に迷いがあったりする。

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よく当ブログで話題にする元顧客の一人から「iBookを購入した」という連絡があった。実はこの1ヶ月間に渡ってIntel Macも含めた購入問い合わせを受けていたりしたのだが、その際に「仕事で使っているんだったら、状況をシッカリと把握した上で購入した方がイイ」とアドバイスしていたんですわ。

で、結局のところ、彼はPowerPCにとどまったと。選択肢としては、現状で一番手堅い方向で収まったと思っている。

昨日になって、MacPeopleMacFan(←Metal@林囓さん、掲載おめでとう!)の2誌を購入し、更にいろいろなネット上の評判を調べたりしたけれど、やっぱりIntelMacへの移行は尚早という気がしている。

「Intel版iMac」と「iMacG5」とを比較したベンチマークテストなんかを見ると、iTunesでのAACエンコード以外は概ね高速化に成功している模様。特に起動時間の早さは特筆すべきモノだと思ったが、それでもAppleが喧伝している「2〜3倍速い」というのは言い過ぎかなと(苦笑)。こればっかりは体感してみないと解らんが、少なくとも誌面にあったグラフを見る限りはそうは思えなかったのだが。

ただ、どうしても引っかかるのが「Rosetta」上での動作なんですわ。Rosettaについて改めて書いておくと、"PowerPC用に作られたアプリをIntelMac上で動かす実行プロセス"ってヤツですわ。

Switchして初めてMacを買う人ならいざ知らず、大体のユーザーは高価なアプリケーションを新規にドカッと購入するのは難しい。Rosetta上でも旧機種と同等か、それ以上のスピードを求めたい。更にコアなユーザーになればなるほどフリーウェアを使用している向きも多いだろうから、まず第一に「使用できるかどうか」が気になる所。

Rosetta評を雑誌を見た限りでは、「エミュレーションとして考えるのならばOKだけれど、仕事で引き続き使用するには不十分すぎる」という感じか。

Steve Jobsが基調講演で「普通に使うならば十分な速度」と微妙な言い回し方をしていたし、直後のCnetやIT Mediaや日経が伝えていた所だと「50〜80%」程度の速度と表現しているケースが多かった。でも、それでは実効性が無いんだよなぁ。

更に、MS Officeでもたつきやレイアウトの崩れがあるとか、ATOKが非対応だとか、移行のデメリットが目立つ。この辺りはメーカーの対応を待つしかないが、いずれにしろ新バージョンの投入という自体を招くならば、本体以外の投資が増えてしまうので足枷になりかねない。

まぁ、まだ発表後1ヶ月も経っていないから、様子を見つつ対応していくしかないのかな。

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前回のエントリーでも話題になったけれど、Intel製CPUに移行した事によって「Windows OSがMacでもエミュなしで走る事」を期待する向きが多い。

現状はこんな感じ(※Cnet Japan記事より)だが、

でもね、僕は敢えて異を唱えたいんですわ。

Appleは「どうぞご自由に」とは言ってるけれど、当たり前だけれどメーカー保証はするワケがない。そんな不確実なモノに投資するのはコアなユーザーだけで、決して一般に対する広がりは見せない。ハッキングに類するモノに一般ユーザーが興味を示すとは思えない。

第一、Windowsが使いたい人はWindowsマシンを素直に買うって。Macと違って豊富な機種ラインナップがあるわけだから、自分の使用用途によって安定したモノが購入できるはず。MacとWindowsの2つを持つ事の予算的なモノを考える人が多いけれど、案外「安物買いのゼニ失い」になってしまうとも考えている。

Macユーザーってのは、狩撫麻礼の『迷走王ボーダー』じゃないけれど、パソコン勢力を「あちら側」と「こちら側」に区分けして、彼岸(=Windows)に対する反骨心やアンチテーゼを胸に抱きながらとどまってきた人種だと思う。

そういったひねくれた人種が「Windowsも使えたら…」なんて考える事は、愚かな出来事なんではないかと。

何があろうと、僕はMac原理主義者だ(爆)。

そういう僕自身もVirtual PCを使用していた時期もあるが、正直言って「もういいや」という感じになっている。今度、Windowsが触りたくなったら、今度はシッカリとWindowsマシンを買おうと思っている。逆に「Windows用のアプリがMac上でもスムーズにエミュレートできる可能性」がある事には賛成ではあるが。

MacとWindowsのそれぞれに課せられる役割は、やはり厳然として残っていると思う。そこを無視すると、手痛いしっぺ返しが待っていそうな気がしてるところだ。

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コメント

現状のIntelCoreDuoでは、そこまでの性能はRosettaには求められないと言うことでしょうね。

しかし逆説的に言えばですよ、第4四半期に登場するであろう、Desktop向けCPUが、64bitでメモリをタップリと積み、クロックも3GHz代後半でブン回し、しかもDualCore&DualCPU構成であったならば、Rosettaであっても現行のPowerMacG5のDualCoreミドル機よりも高速になる可能性があるわけで。

そうなったら、乗り換える価値はあるのかなぁと言う気はしますね。いろんな記事を見るに、ユニバーサルバイナリは最初からIntelチップの方に最適化されていたんじゃないかと思わせるほど、動きがスピーディなようなので。

ま、自分も買うとしたらiBookG4の新古品でも買って、もう2年ほどは様子見なんですけどね。と言うか、現状ではOS9を使えないと厳しいですから。

投稿: 斑牛の伊達 | 2006.01.31 21:17

今回のテーマより何よりここに引っかかってしまった。
>狩撫麻礼の『迷走王ボーダー』

でも、借りて読んではまっただけなので、それ以上何も述べられない。です。

ではでは。

投稿: thebourne | 2006.02.01 01:01

今回のIntelMac導入は、私も早すぎたと思います。
(おじさんに語らせましたが・・・)
取りあえず完成型の筐体にIntelを入れてみました〜 っという感は否めません。
IntelMacで、WindowsOSが動くメリットも感じませんね。
kikkaさんの言うとおり最初からWindows機を買った方が良いと思う。
(私もVirtualPCを買いましたけどね(^^ゞ)

なんでジョブズがこんなに早くIntelを導入したかというと、やっぱり価格ではないでしょうか?
生産効率と言った方がいいかな。
多分このままPowerPCを使い続けてもコストダウンできないというのが見えてきたのでしょうね。
経営的にいっぱいいっぱいのところまで来ていたのだと思います。
だから、生産効率の悪いFireWire800も切ってしまいましたしね。
IntelMacだとUSBで外部システムから起動できるそうですので。(もちろん正式サポートしてませんが)

あらま、これだけ語れるなら自分のblogのネタにできるジャン(笑)

投稿: Metal | 2006.02.01 02:43

追伸:お祝いの言葉ありがとうございました。m(__)m

投稿: Metal | 2006.02.01 02:45

>狩撫麻礼の『迷走王ボーダー』
ああ、僕もココには反応しましたが、
僕は連載時に、いしかわじゅんと、狩撫麻礼の喧嘩落ちを、読んでるので、
(コミック未収録)このマンガに置いては、
勝組みだと、思ったのでした。
でもこのまんが、面白かったよねえ。
ツーかあの頃のアクションは、
クレヨンしんちゃんもあったしねえ。

投稿: 雄三 | 2006.02.01 10:55

各々にレス。

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☆伊達くん>

>逆説的に言えば

当たり前ですが、この可能性は考えてます(笑)。
まぁ、あとはアプリケーション側の細かいバグ修正が
滞りなく進んでくれる事を祈りたいですが。
日本語変換メソッドに関しては切り替えるしかないけど。
「来たる日」に向けて、貯金を始めた今日この頃(爆)。

>ユニバーサルバイナリは最初からIntelチップの方に
>最適化されていたんじゃないか

勿論そうでしょ。
方向としては常に新しい所に向きますからねぇ。
ただ、既存ユーザーについても少しは考えて欲しいなと。
そうなると、やっぱりRosetta環境の出来如何かなぁ。
この辺は、Metalさんへのレスで書きますが。

>もう2年ほどは様子見なんですけどね。

件の元顧客も仕事環境の丸ごと移行がメインだったから、
現状ではハッキリしないIntelMacは危険すぎたのですよ。
当然、伊達くんが例として挙げたClassic=OS9の存在は、
ある業界に関してはまだまだ欠かせないモノではあるし、
こうしたギャップが顕在化してくるのは容易に考えられる。
まぁ、僕の立場だと、上手く切り分けをしてあげる事が
今まで以上により重要になってくるという事ですかね。

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☆Metal様>

>今回のIntelMac導入は、私も早すぎたと思います。

導入が早いと思うのは、たぶん既存ユーザーですね。
それもコアなユーザーになればなるほど。

>ジョブズがこんなに早くIntelを導入したか

PowerPC搭載時のような供給不足の局面に至る事、
それは企業としては一番辛い事ですよね。
やはり、新機種発表後1ヶ月くらいが旬だと思いますから、
それを過ぎてしまう事で時期を逸してしまうと考えるのは
企業としては当然でしょうから。
だから、Jobsが前倒ししてでもIntel移行を強行したのは
至極当然の流れだったのでしょう。

ただ、今回のラインナップの
ターゲット及びセグメント層を改めて考えてみると、
既存ユーザーへの対応は
これからでも時間がかけられるだろうから、
まずはMacを手にしていない
一般コンシューマに絞ったのでは無かろうかと。
だとすると、iMacの急速な変化は理解できるんですよ。
たぶん、デスクトップマシンで
一番収益を上げそうなところでしょうから>iMac。
一般コンシューマに対しての戦略を
こうして先に明らかにする事に於いて、
AppleがMicrosoftに対して
先手を打って攻撃をしかけたとも思えます。
Intelベースにした事で同じ俎上に乗っかりましたしね。

MacBookProの場合は、
CoreDuoが最初に乗っかったマシンという
肩書きが欲しかったんじゃないかと。
やっぱりCoreDuoのターゲットメインは
PenMを使用しているモバイル層でしょうからねぇ。

>IntelMacで、WindowsOSが動くメリットも感じません

今回、一番に言いたかったのはここ。
自分がMacユーザーだって立ち位置を考えないと。
それと、先に書いたターゲットをどこに置いているか、
それをはき違えてしまうとマズイと思ったんです。
どうしても僕は、Appleの戦略を考えてしまいます。
Appleが無事でないと、Mac世界も廃れていってしまうので、
企業としての販売戦略に重点を置いて見てしまいます。
その中に於いては、Winのような別OSがどうなろうと
MacOSというものがシッカリしていればいいんですから。
ここの目測はAppleもそうですし、
ユーザーもシッカリしておかなきゃイカンと思ってます。
本末転倒な事は考えないというスタンスで行きたい。
二次的な欲求としてはあってもいいんですが、
それがメインになっちゃいけない。

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☆thebourne様&雄三様>

>>狩撫麻礼の『迷走王ボーダー』

ここに琴線が触れましたか(苦笑)。
実は伊達くん向けに書いたつもりだったんだけれど。
理由は彼が一番良く知っていると思いますが(謎)。

狩撫麻礼&ボーダー&原理主義者、
この三つのキーワードの絡みが解る方は、
熱心な【NHK・BSマンガ夜話】の視聴者です(笑)。
まぁ、今回のエントリーのヒントを授けてくれたんですがね。

>でもこのまんが、面白かったよねえ。

当時も今も【負け組】な僕にとってはバイブルです(笑)。
ちょうど、いろんな意味で
方向性が煮詰まっていた頃に読んでいるので、
余計に「狩撫節」にハマる傾向があったというか(苦笑)。

投稿: kikka | 2006.02.01 14:20

MacユーザーにとってはWindowsが動くことはあんまり関係ないかもしれませんが、WindowsからSwitchしようか迷ってる人間にとっては、確実に何割かは背中をオスでしょう。
Macが良ければほっといても来るというのは、間違いじゃないけど実際としては銅なのかな? あんな使いにくくわかりにくいOSを大多数が使っているのは、「周囲にすぐ相談できる人がいっぱいいるから、取りあえず安心」という、それこそどーでも良いことが一番の理由だと思うので。

ま、個人的にはDarwineに期待していますが(笑)。あんがい、モノによっては早いらしいですね。

投稿: 斑牛の伊達 | 2006.02.01 22:36

伊達くん>

>WindowsからSwitchしようか迷ってる人間にとっては、
>確実に何割かは背中をオスでしょう。

押さないって(笑)。
押したとしても、Windows側のコアユーザーかなと。
口コミとかネットの噂レベルの話しか出来ないんだから、
Appleの販売戦略的には関係のない話でしょう。
だからこそ「本末転倒」って書いたんで。

>Macが良ければほっといても来るというのは、
>間違いじゃないけど実際としてはどうなのかな?

というよりは、そうしなきゃダメですよ。
元々、Winとの特異性を謳ってここまで来た訳で、
それこそがAppleの存在意義に他ならないでしょ。
個人の感覚的部分に訴えてきた効果、
例えばiPod&iTunesとかMovieとかの戦略が
効を奏しているって言ったのは伊達くんも同じじゃない。
Apple自体がWin搭載を喧伝するようになったら
そうやって今まで積み重ねてきたモノが無になりますよ。

あくまでも「口コミ&噂レベル」で推移させる程度に
押さえて行かなきゃイカンと思ってます>Win対応。
とにかく、OSという基幹部分に関しては、
Winとは別の道を歩む方向で進む以外に無いと思ってます。

>「周囲にすぐ相談できる人がいっぱいいるから、取りあえず安心」

だからこそのAppleStoreなんでしょうね。
本当は、もっと草の根レベルの拡充が必要なんだけれど。
いま、資格(ACHDS)を取っておけば、
将来は食うのに困らないのかなぁと妄想中(笑)。

>ま、個人的にはDarwineに期待しています

これは同感。
OSよりもアプリケーションが動くんならアリかなと。
MacOS自体の使用選択肢が増えるし、
なによりVirtualPCよりも無理がないんじゃないかと。
開発者の方には頑張っていただきたいところ。

投稿: kikka | 2006.02.02 13:51

私の関心事は『あとどのくらいPowerPC対応のアプリが使えるか』これに尽きます。
Intel版への移行は決定な訳ですから、あとは移行のタイミングだけかな。個人的には3代目が出るまで待ち。アプリの対応状況を考えるとそんなもんでしょう。
Appleはすぐ対応できるでしょうが、サードパーティの腰は重いと思います。
Windowsとのデュアルブートですが、できるにこしたことはないでしょうが、メリットはあんまりないでしょう。
(PCでOSXが動くならメリットはあると思いますが、Apple自体やらないと言ってますからね)
CPUの仮想化機能があれば、エミュレーションで動かした方がいいような気もします。
私はいずれそうなると思っていますけどね。チップが同じなので、VirtualPCやVMWareのようなソフト使っても十分な速度で動いてくれると思いますよ。
無理にデュアルブートする必要はあまりないかと。

投稿: sugichan | 2006.02.03 21:51

sugichan様>

局地的にレス。

>チップが同じなので、VirtualPCやVMWareのようなソフト使っても十分な速度で動いてくれると思いますよ。

どの程度の作業を要求するかにもよりますが、
GPUを駆使するようなアプリだと使い物にならない気も。
だから、あれこれ考えるよりも本体を買った方が早い(笑)。
ハイスペックでも、自作とかに走れば出費は抑えられるし、
OSのエミュについては考えないようにしてます。
Version3から6.1までVirtualPCは買い続けてきましたが、
正直言うとホンの少しの確認程度でしか使ってないもの。
Intelベースで開発はやりやすくなるだろうし、
その分のスピードアップも期待できますが、
やっぱり「エミュはエミュ」でしかない気がします。

投稿: kikka | 2006.02.04 14:29

両方動いてほしい。。
2台ノートを持ち歩くのは、コスト的にも
重量的にもしんどい。(w
ネット系のフリーツールが充実してるのは、
Winなんだよなぁ。。むー。。

投稿: すぴぞう | 2006.02.06 16:43

すぴ君>

>2台ノートを持ち歩くのは、コスト的にも
>重量的にもしんどい。(w

コスト的には解るけれど、
重量的には…って、車で移動してるでしょうが(苦笑)。
それこそ、某店で売ってたバイク用の
TouringBagがあればいいんじゃないかと。

>ネット系のフリーツールが充実してるのは、
>Winなんだよなぁ。。むー。。

素直にWinマシンが欲しいです(笑)。
月桂冠のCMが
Macのツールだとサイトから捕獲できないんで、
いよいよWin機が欲しくなっているというか(苦笑)。

投稿: kikka | 2006.02.07 14:13

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