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2005.12.07

シルバー仮面は、本日お帰りになります。

イエデビさんのVAIOの修理が完了したので、明日にでも徳島に送ろうかと思っているところだ。

それにしても、この3日間くらいは「シルバー仮面」のDVDに釘付けになった(笑)。6時間分を一気に見て、なおかつ気に入った回を繰り返してみるほどだ。

 Silver Silver_2

数日間話題にしてるけれど、ここを訪れている人の中にはシルバー仮面を知らないお若い人もいるだろう。だから、簡単にどういう番組だったかを説明しておく。

 kakutou giant

1971〜72年にかけて、TBS系列で日曜日7時から放送されていた特撮番組。
武田薬品が一社提供していた、所謂「タケダアワー」という子供番組枠での放映だったりするのだが、ウルトラセブンを更に重くした様な内容だった事、裏番組で『ミラーマン』が放映され人気を博していた事もあり、視聴率的には低迷していたらしい。ちなみに放映時は僕が幼稚園くらいの時だったけれど、やっぱりミラーマンを見ていた気がする(苦笑)。

物語は「宇宙人の侵略に備えて光子ロケットを開発」した科学者の子供達=春日5兄妹が、ロケットの秘密を守るために日本各地を逃げながら戦うという内容。ただ、視聴率の問題もあり逃亡生活が10話で終息し、加えて等身大だったシルバー仮面が11話から巨大化して戦う事になるなどの変更があった。

春日5兄妹の配役は以下の通り。

春日 光二(次男):柴 俊夫←主人公・シルバー仮面
春日 光一(長男):亀石征一郎
春日 光三(三男):篠田三郎
春日ひとみ(長女):夏 純子
春日はるか(次女):松尾ジーナ

 brothersister_1 brothersister_2

で、監督に実相寺昭夫(ウルトラシリーズで有名)がいたり、脚本家も佐々木守上原正三市川森一石堂淑朗がいたりとけっこう豪華だ。
徳島のオジさんが「実相寺の周辺が集結したという事でしょう」と淡々と語っていたが(笑)、気心知れた人間達がウルトラシリーズの実績を盾に自由に作っていた感もある。だが、視聴率の低迷はいかんともし難く、強引な形で11話からの作風の変更を余儀なくされたといった所だろうか。

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で、感想なんだけれど…。

まず、あんな暗い話をよく子供番組枠で放送したなぁ。

主人公達が「レジスタンスのように逃亡しながら抵抗する」という、負のスタイルを身に纏ったような脚本は、当時の学生運動などに象徴される左翼思想の影響が考えられる。佐々木守が初回と第2回の脚本を担当しているので、その流れができたのかもしれない。この辺は識者(笑)の意見を待ちたいが。
加えて兄妹が行く先々で侵略者=宇宙人まで連れてくる形になり、地域住民や知り合いなどに結果的に迷惑をかけ、石持て追われて街を後にするというケースも多い。兄妹自体が、まるで異形の人のように迫害されていて、敵を倒したのに後味が悪いという話の終わり方も多い。
あと、皆殺しシーンとか、子供番組にあってはならないような場面が多いのもキツいところだ。放映当時の僕が思ったように、幼い子供が見ていたら絶対にいい気分はしないはず。円谷が作っていた裏番組に視聴者が流れるのは当然だと思う。

次に、あれだけの脚本家を揃えたので話の骨子はシッカリしてはいるが、肝心のヒーローの格闘シーンがあまりにショボ過ぎる(爆)。ミラーマンに対抗して巨大化した後も、更にアラが出てしまっているので救いようがないなぁ。ヒーローと宇宙人の中の人の動きが固すぎて、流れるような感じで格闘シーンが進んでいかないのである。

そして、一番キツイのが主人公が目立たない事(爆)

何の予備知識も無ければ「ヒーローが篠田三郎としか思えない」ほどに、柴俊夫の陰が薄いのである。おいしい所は篠田と亀石、そして夏純子が持って行っちゃってるんだよなぁ。特に篠田の出番の多さは「後にウルトラマンタロウで主役を張る布石か?」と勘ぐってしまうくらいに圧倒的(笑)。
柴も要所で話の流れのキーポイントになるような台詞を言うんだけれど、その役目は「ウルトラマンだったら隊長の役目」だろうが。

何でこういう役回りを主人公に課したんだろうか。この辺は謎である。

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ここまでネガティブな事ばかり書いてきたけれど、それでもグッと来る所はあったのよ。

女優陣の可愛らしさは絶品!(爆)

 hitomi haruka

徳島のオジさんは「夏順子(※左の写真)は最高でしょ」と言っていたが、僕は松尾ジーナ(※右の写真)の方が好み(笑)
松尾は、末っ子らしい甘えん坊な感じの演技が可愛らしい事この上ない。今で言うと平山あいを彷彿とさせる感じかなぁ。
もちろん、夏純子もしっかり者のお姉さんという役柄だけでなく、第5話などで「お嫁さんにしたい可愛らしいお姉さん」っぽい表情を見せていて、これもグッド(笑)。

だが、出演者(ゲスト含む)で一番可愛らしかったのは"シンシア"こと南沙織だねぇ(笑)。"篠山紀信の嫁"の、蕾時代のあどけない可愛らしさは特筆すべきである。

 Cynthia Cynthia_2

シンシアは永遠に不滅だー!

と、世界の中心で叫びたいくらいだった(笑)。

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コメント

私も「ミラーマン」を見てました。
タイトルを聞いたときに「見たことあるかも。。。」と思いましたが、全く記憶にありませんでした。(笑)

でもこのころは、特撮モノが乱立していたような気がします。
そして、作り手も自由奔放に作品を作っていたような・・・
けしてレベルが低いとかそういう意味ではなくて、のびのびとしていて何だかいいですよ。
今のようにスポンサーに縛られて作っているような作品よりも。

投稿: Metal | 2005.12.07 07:32

どうも職場のパソコンからです。
色々書きたいのですが。

まあ確かに佐々木守作品は左翼思想の
影響が強いですね。どちらかといえば
「逃亡者」をイメージしたようですが。
石堂はねえ,ウルトラシリーズを
エース以降民話調にした張本人。
結果的にはそれが息の長さに繋がった
とはいえるんですが。この人も日本の
土着体質描くの専門ですね。

まあウルトラシリーズで言えば
円谷一や金城哲夫は4番バッター。
実相寺や佐々木は曲者の8番あたり。
意外性の男山倉や。山倉だけで
オーダー組んだらこうなったと。(爆)

しかし,春日兄弟は誰がパトロンになって
国家予算を上回るような光子ロケットを
作ったのか。大原のおじさん(玉川氏がまた
吹っ切れた演技。ある回なんか日章旗の前で
やばい描写あり)が戦争企業(黒い幽霊かよ!)
に頼んだとしか思えんぞ。
他にも書きたいことはありますが,それはまた別の話で。

投稿: イエデビ | 2005.12.07 07:54

いや、なんかこの頃手塚の作品がと思ってたんですが、
ネット探して解りました。
「サンダーマスク」
ま、これはマンガと、テレビは見事に違う話ではあったんですがねえ、
この頃マンガを読んでた記憶があります。
はー、すっきり!

投稿: 雄三 | 2005.12.07 15:29

異様に食い付きの良い話題だこと(笑)。

まずはMetal様>

>「見たことあるかも。。。」と思いましたが、

絶対見てますって。
シルバー仮面は覚えていなくても、
あの「タケダ タケダ タケダーッ」の連呼は…(笑)。

>けしてレベルが低いとかそういう意味ではなくて、
>のびのびとしていて何だかいいですよ。

脚本と制作のギャップがデカイと、
子供も敏感に察する部分はあるんじゃないですかね。
巨大化したらウルトラマンよりヘボイし、
等身大でも仮面ライダーなど東映特撮に劣るし、
結局どっちつかずになっちゃった感じがしますね。
少し後に「マジンガーZ」がフジ系裏番組で始まり、
タケダアワー自体が斜陽になってしまいますが、
その兆候はシルバー仮面の頃から現れてるのでは。

>今のようにスポンサーに縛られて作っている

それでも、視聴率に左右されるのは同じだと思いますよ。
ただ、最初の企画の中心が
バンダイ&広告代理店といったメーカー関連からか、
逆に制作側がイニシアティブをとる事ができるのか、
その度合いが後者に近いのは昔の方だと思いますね。

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次に雄三様>

>「サンダーマスク」

しきりに言ってたもんねぇ(笑)。
特撮の方は見てますが、乗れなかったなぁ。
僕個人は「仮面ライダー>ウルトラマン」という基準があり、
ウルトラマン以外の怪獣特撮は認めてなかったかも。
まぁ、子供心に「巨大化なんかできんわ!」と醒めてたので、
よりフィクションの匂いを強く感じたんでしょうね(苦笑)。

イエデビさんはジックリと(笑)。

投稿: kikka | 2005.12.07 16:20

そういうわけで、改めてイエデビ様>

お待ちしてました、【識者】の方(笑)。
次のファイヤーマン&猪木全集、期待してます(爆)。

>まあ確かに佐々木守作品は左翼思想の
>影響が強いですね。

絶対に強いですよね。
男どアホウ甲子園でも、全共闘の場面はまだしも、
途中のセリフで「北鮮に行って野球やろう」とかまで
書いてますからね(笑)。
藤村甲子園の「怒り」という概念も、
愚直なまでに剛球一直線で勝負するのも、
負けると解っていながら真正面からぶつかる様な
ほろ苦い革命の意志を想像したりします。
既に70年代だから、敗者の美学を身に纏わせてね。

>「逃亡者」をイメージした

そうなんですか?
ちょっと、そういう匂いは感じなかったなぁ。
佐々木守に対する偏見かもしれませんが(苦笑)。

>山倉だけでオーダー組んだらこうなったと。(爆)

これ、読んでいて笑ってしまいました(笑)。
確かにひねった感じばかりが続くと、
見ている側は痛く感じるモノなのかも。
やはり、王道があってこその曲者なんですよね。

>しかし,春日兄弟は誰がパトロンになって
>国家予算を上回るような光子ロケットを作ったのか。

まぁ、硬い事を言わんと(苦笑)。

>大原のおじさんが戦争企業に頼んだとしか思えんぞ。

…というか、
それ以前になんで宇宙人の情報に詳しいのか(笑)。
どう見ても宇宙人とコンタクトしてた風にしか思えんわ。

ツッコミどころを探してしまえば、
第10話の宇宙人の制服は「盾の会」まんまだったし、
光子エネルギーを大量に浴びた末に
何故巨大化が可能になったのだとか、
春日兄妹がクルーザーとかに潜伏したり
車もハコスカとジープを使っていた事とか
なかなか裕福な生活してるんじゃないかとか、
何故松尾ジーナは途中から出演しなくなったのかとか、
シンシアの「東京に行って歌手になります」という台詞は
いくらゲストとはいえやりすぎだとか、
いろいろと考えついてしまいます(苦笑)。

一番の謎は、
なぜ次男の光二がシルバー仮面になったか(笑)。
やはり、ヒーロー誕生の部分は
もう少し詳細に描いて貰わないと感情移入がしにくい。

それこそ突然のごとく変身するんじゃなくて
ライダーとウルトラマンのように、
誕生の過程に迫って欲しかったですね。
唐突に「シルバーを試してみよう」じゃ、
なんだかワケが解らないモノ(苦笑)。

投稿: kikka | 2005.12.07 16:55

まずは「サンダーマスク」なんですが,
私は結構楽しんで見てました。
たとえ設定が魔王デカンダを
追いかけて1万年早く地球に来た
という間の抜けたヒーローでも。
これも脚本は上原正三でして。
結構トラウマになるエピソードもありましたね。
シンナーマンなんて今は放映できんやろ。
というか,DVD化すらできていないですが。

手塚治虫にとっては忘れたい過去でしょうな。
ええ手塚治虫全集400巻を持つ男ですが。

そうですか。藤村甲子園は在日なのかもしれませんね。
佐々木守は,縄文人の日本が大陸から来た
弥生人に滅ぼされたなんていう脚本も
書いてますから。常に侵略される側
に立つんでしょう。だからセブンの幻の
第12話も抗議を受けて無条件に封印したとか。

次男が変身するというのは狙ってますね。
だからこそ大根で目立たない柴に主演させた
んでしょう。
語るべきは他の役者にさせてね。
これってウルトラマンのハヤタも同じでっせ。

まあね「故郷は地球」は名曲ですけど
ショボイ格闘シーンのBGMが
ピクニックに行くような曲なんですわ。
アレじゃダメだと。
商店街駆け抜けたり,墓場で戦って
卒塔婆で宇宙人殴ったり何をやってるのかと。

投稿: イエデビ | 2005.12.07 18:19

イエデビ様>

こういう話だとレス早いなぁ(苦笑)。

>「サンダーマスク」

これもオープニング映像しか覚えてないですが、
どうも取っつき難かったんですよね。
ミラーマンもそうなんですが、
なんか銀ラメの服装に
緑色がアクセントとして配されていると
生理的に受け付けないみたい。
でも、何故かV3はOKだったんですが(苦笑)。
あれは銀ラメじゃなかったしね。

>手塚治虫にとっては忘れたい過去でしょうな。

たぶん「加山雄三のブラックジャック」と共に
忘れ去りたい過去でしょうな(笑)。

>ええ手塚治虫全集400巻を持つ男ですが。

そんなもんを買ってるからVAIOが(以下略)。

>藤村甲子園は在日なのかもしれませんね。

これは違うんじゃないかなぁ。
ちなみにセリフがあった場面って、
ドヤ街での騒動&鬼頭との出会い辺りだったんですが、
年代的に「よど号事件」があった頃でしょ?
だから、革命云々の終着駅として
北朝鮮の名前を持ちだしたんじゃないかと思いますね。

>常に侵略される側に立つんでしょう。

それは何となく解ります。
でも、佐々木がこういった番組の脚本を書きながら、
"おくさまは18歳"とか"コメットさん"とかも
同時期に書いているのが凄いですな。

>次男が変身するというのは狙ってますね。
>だからこそ大根で目立たない柴に主演させた
んでしょう。

いきなり「大根」って(笑)。
だったら、最初から篠田にしろよと(苦笑)。

>これってウルトラマンのハヤタも同じでっせ。

アイアンキングの石橋正次&浜田光夫みたいなもんですか。

>ショボイ格闘シーンのBGMが
>ピクニックに行くような曲なんですわ。

効果音すらない事もありましたよね。
部屋の中であれだけ激しく壊しているのに、
パンチとキックの音だけとはいかがなものか。

>商店街駆け抜けたり,墓場で戦って
>卒塔婆で宇宙人殴ったり何をやってるのかと。

商店街を駆け抜けるのは許せるとしても、
格闘シーンの最中に
通行人が脇でボーッと見ているのもなぁ(笑)。
宇宙人が現れたという切迫感が全くないんだもの。
直後に、突然爆破がしやすい山奥に場面変換すると(苦笑)。
少なくとも場所の整合性は持たせて欲しいですな。

それにしても、墓場で戦ったり、
墓石を破壊しているなど、
日本人にあるまじき場面が続きますな(苦笑)。

投稿: kikka | 2005.12.07 19:26

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