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2005.12.25

ミスタージャイアンツ 勝利の旗

A、B、C、D、E、F、G
Gの力を 知ってるかい?
走る野球を身につけて
王者の貫禄 示してる
ジャイアンツ ジャイアンツ ジャイアンツ
いつも明日を忘れずに ああ今日も
瞳に揺れる 瞳に揺れる 勝利の旗だ♪

(※坂本九が唄う主題歌より)

てなわけで、『ミスタージャイアンツ 勝利の旗』を見ました…ここ1週間、夢中にさせていただきました(笑)。
(※リンクはgoo映画の紹介ページ)

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これを薦めてくれた"徳島のオジさん"ことイエデビさんがこんな事を書いてるんですが、ほぼ同意ですな(笑)。

共鳴!虎の穴掲示板

で、似たような内容になるのを承知で、僕の感想を書きたいなと。

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まず、簡単なあらすじを書いておこう。昭和38年(1963年)のジャイアンツ、ひいては長嶋茂雄という日本野球界史上最高の選手をクローズアップした映画である。が、決してドキュメンタリーやノンフィクションではなくて、架空の話を加えた虚実入り交じったドラマ仕立てという、現実のスポーツ選手を扱ったモノとしては珍しい映画だったりする。

いや、昔は力道山が本人役でいろいろな主演映画を作っていたし、こういったセミドキュメント仕立ての映画は当時としては決して珍しくはなかったのだろう。ある意味、当時の野球というジャンルに求心力があったからこそ、こんな映画を作る事ができたとも言えよう。

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38年というのは阪神の2度の優勝の狭間にあって巨人が優勝したという年なのだが、川上監督が率いてV9の土台を築く途中の年でもあった。

その中にあって長嶋茂雄はといえば、押しも押されぬ巨人の中心バッターに成長し、なおかつ打撃三冠王に最も近づいた時だった。結果的にはケガやスランプなどがあってホームラン王は売り出し中の王さん(もちろん、現ホークス監督)が奪取したのだが、長嶋ファンにとっては印象深い1年だったのではなかろうか。

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ドラマの方は、まずスターでいる事の孤独に立ち向かう長嶋茂雄が描かれている。実際はあのキャラクターの人なんでよく解らんのだが(笑)、この映画に関してはプレッシャーに立ち向かう男の苦悩がそこら中に描かれている。そして、その姿にファンは共感を覚えていく訳だ。

もう一つのドラマは、長嶋の活躍に一喜一憂するいくつかの家族の悲喜こもごもなのだが、これが正しい日本の家族というか、正しい野球ファンの家族というか、味わい深いモノなんですなぁ(笑)。

選手とファンの両輪が噛み合っての野球というのが上手く表現されているところ、ここに好感が持てる。

それにしてもイエデビさんも書いてたけれど、無駄に豪華なキャストと、巨人の選手達がキチンとドラマを演じようとしているところが、いま見ていると可笑しい。

家族の一つは親父が伴淳三郎・妻が沢村貞子・娘が大空真弓という、これだけでもゴージャスな家族(笑)。他にも端役として、看護婦長の役で池内淳子が出ていたり、養護学校の先生役で加東大介が出ていたり、酔っぱらいの役で西村晃(←黄門様ね)が出ていたり、何故か藤田元司の家にいる舟木一夫とか、とにかく東宝が当時のスターをかき集めたという印象がある。

ちなみに、長嶋にいろいろとアドバイスをする巨人軍広報役にはフランキー堺が扮している。彼の役どころもドラマの中では非常に重要である。

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一方の巨人の選手はといえば、これがなかなか芸達者のようにも見える。普通に話していても怖い川上監督を筆頭に、なかなかお茶目な藤田広岡先生(!)がいたり、場面場面でリポビタンDを飲みまくっている王さんとか、蕾時代の初々しい柴田とか、演技を見ているだけでも微笑ましい(笑)。そして、長嶋茂雄といえば、苦悩する野球選手という難しい役を、表情豊かかつキッチリと演じているのだから驚きだ。

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もう、野球チームの一つの理想としての「巨人軍」が見事に表現されている。マジでこの映画を見たら巨人ファンになっちゃうって(爆)。

東宝には、早期のDVD化をお願いしたいところだ。

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コメント

職場のPCだから簡潔に。
書きたいのはなんで小学生のガキが
長嶋の大学時代の心境を語るのかとか,
川上が「もっと欲を持たねばならん」
「先生巨人軍はいいチームでしょ」
って言うときの目が笑っていないとか
ではないというか。
この映画から伝わってくるのは,我々が
喪失しておそらく二度と手に入れることの
できない社会の連帯感ですね。
なぜかそれにしみじみした感動を覚えます。
長嶋という時代の英雄とともに歩める喜び
がひしひしと伝わりますね。
戦後日本のプロ野球の青春時代って感じですか。
これは大阪よみうりテレビの深夜枠からの
ダビングなんですが,ホントDVDにしてほしいなあ。

投稿: イエデビ | 2005.12.26 14:28

イエデビ様>

>職場のPCだから簡潔に。

今日、そちらに届いたと思います。
ご確認の程、お願いします。

>書きたいのは(中略)ではないというか。

とか言いつつ、
僕もあーたも散々言い尽くしたじゃないの(苦笑)。
何故か藤田元司の家にいる船木一夫とか、
やたらにリポDを飲んでいる王さんを見るにつけ
スポンサーは大正製薬だったのかと邪推したとか、

>しみじみした感動を覚えます。
>長嶋という時代の英雄とともに歩める喜び
>がひしひしと伝わりますね。

今でもスターはいるんだけれど、
生き方に影響を与えるほどの器がどれだけいるか。
長嶋茂雄って確かに社会全体に影響を与えてましたよね。

社会自体が細分化していったり、
エンタテインメントの役割も変わったりしてるから
一概には言えないんだけれど、
全般的に説得力かつ求心力があるようなジャンル自体が
喪失してしまった寂しさはありますな。

金銭及び物質が中心の世の中になってきていて、
想像力が欠如し、結論の二元化を求める傾向がある、
そんな傾向もスターの存在を許さないんでしょうけれど。

>ホントDVDにしてほしいなあ。

同感。
「海底軍艦」をDVDにするくらいなんだから、
こちらもDVD化してほしいなぁ。

投稿: kikka | 2005.12.28 06:14

藤田元司前監督がご逝去されました。
悲しいですね。「球界の紳士」だけに,
藤田さんを悪く言う人はいない気がします。
この映画での舟木一夫とのからみ,電話の
演技,ツイストでじゃれあう姿。
九ちゃんの歌とともにせつない思いにさせられます。

近藤貞雄さんもお亡くなりになったので,
天国で82年の再現をしていてほしいなあ。

投稿: イエデビ | 2006.02.10 00:05

イエデビ様>

黄色い板にも書き込まれてましたね。
僕もイエデビさん同様に後から知ったので、
驚いている次第ですが。

最近、巨人OB会で前面に出ていたのが
広岡先生という事が多かった。
だから、会長である藤田元司氏が
体調不良だとは認識していたんですが、
それにしても急な訃報の様な気がします。

僕は彼の現役&コーチ時代は知りません。
巨人の監督時代とNHKの解説者のイメージがあるかな。
なんとなく映画同様に飄々とした感じがありましたね。
パッと見では地味にも見えるんだけれど、
成績的には非常に安定していましたね。

ちょうど近藤さんの名前が出ていたけれど、
酷使やアクシデントなどで
太く短い現役時代を送らざるを得なかった投手って、
個性的な監督を生み出していますね。
藤田さん、近藤さん、権藤さん…等々。
挫折を上手いこと自分の肥やしにした部分、
これは見習わないとイカンですねぇ。

投稿: kikka | 2006.02.10 06:28

こんばんは。
トラックバックありがとうございます。これ、過去記事だったんですね。なんかデジャブを覚えてよ~く日付見たら、暮れだし、そういえば読んだことあります(笑)
坂本九もいろんな仕事してますねえ。ちなみに「上を向いて歩こう」の作曲者の中村八大は私にとっては高校の大先輩にあたりますが、パリーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」の作曲者でもあります。合併騒動のときはほんとに泣きながらスタンドで大合唱したもんです。

えっと映画の中身については私はアンチ長嶋なのでノーコメント。アンチはファンの一種なんてもんじゃなく、あいつが出てきたらチャンネルかえるほどキライ。王・藤田監督時代の巨人ファンなのです。

投稿: ナツウマレ | 2006.02.12 00:30

いま、帰って参りました(苦笑)。

ナツウマレ様>

トラバは藤田元司繋がりでさせて頂きました。
この映画を見ていて、
徳島のオジさんと話題になった一つに
藤田元司のお茶目さがあったんで。
よくよく考えたら、彼は慶應ボーイですな。
くだけた部分は慶應時代に培ったか。

>坂本九もいろんな仕事してますねえ。

かといって、この曲だけのために
坂本九ベストを購入するのもねぇ(苦笑)。
タイトルはそのものズバリ「勝利の旗」、
彼のCD全曲集に収録されていました。

>映画の中身については

監督の長嶋と、選手の長嶋は別人ですよ(笑)。
ナツウマレさんは関西だから見てるかなぁと思ったけど、
見てない訳ですな(泣)。
他にも分かり易い所だと「野球狂の詩」とかも
放送されたみたいですが、ご覧になりましたか?

話を戻すと、映画を見るとマジで巨人ファンになれます。
この映画を3回見たら、絶対に洗脳されます。
昔懐かし昭和30年代、
世間の人々が野球に抱いていた幻想が、
凝縮されて提示されている優れた映画です
…ツッコミどころも満載だけれど(苦笑)。

投稿: kikka | 2006.02.12 01:16

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