« 馬券買ってたら獲ってたよ。 | トップページ | オイッ! そこの武蔵野市議員! »

2005.11.21

いろいろな小ネタ。

あまり書くネタもないですが、とりあえず気になった事柄だけピックアップします。

1:Paul McCartneyの新譜を聴く

この"Chaos and Creation in the Backyard"、雄三さんに薦められて聴いたんだけれど、最近の愛聴盤になっています。
僕はポールに関してそんなに詳しいワケじゃないけれど、このアルバムを聴いた感想としては、やっぱりニールと同じで「ポールはポールでしかない」っていうところでしょうか。所謂ポップ・ミュージックのお手本を聴いているような感じで、これがなかなか味があってイイ。

何となく、"日々の生活や仕事に疲れて、癒されたい願望がある人"に聴いていただきたいなと思ってしまった。

 a_chaos_lg

---------------------------------------

2:懐かしの特撮主題歌を聴き、ふと思った事。

最近は、1日に5回は「ロンリー仮面ライダー」を聴いている管理人です(笑)。

こーうやーをわたるかぜ ひょうひょーうと
ひとりゆーく ひとりゆく かめんーらいだー♪

以前にイエデビさんから「名曲だ!」と聞かされてたけれど、改めて同じ事を思ってます。改造人間になってしまった寂しさとか、たった一人で敵に立ち向かっていかなければいけない悲壮感とかが、この1曲に凝縮されていると思います。
ファンの方には申し訳ないけれど、そういう悲壮感の部分は現在の平成ライダーにはないですね。まぁ、別物だと言われてしまったらそれまでなんだけれど。
ロンリー仮面ライダーに関しては、思わず「TSUTAYAに1号ライダーのDVDを借りに行ってしまった」くらいに印象深かったです、ハイ。

特撮&アニメの主題歌を聴いていると、ふと思ったりする事が多いんですよね。

例えば"流星人間ゾーン"「地球の友よ、握手は後だ」って、確かに緊急事態だから握手するヒマなんて無いんだけれど、それを子供番組で歌ってしまうのはいかがなものだろうかと考えたり(笑)。
例えば"死ね死ね団のテーマ"…あの歌詞を川内康範が書いた時は、やっぱり"某仮想敵国が日本をどう思っているのだろうか"という事を想像しながら書いたのだろうかと考えたり。
例えば"イナズマン"「ごーりきしょーらい」「ちょーりきしょーらい」って、いったいどういう漢字を当て嵌めたらよかったんだっけ?…などと考えたり。

リアルタイムで見ていた時から相当な時間が経っていますが、何も考えないで見ていた子供時代より、却って現在の方がいろんな意味を考えるようになっています。

rider_1 rider_2 rainbowman

---------------------------------------

3:森達也 / 悪役レスラーは笑う

最近は、文庫本といえば岩波とか中公とかそういうヤツを買う事が多くなっていますが、今回は"A"を読んで以来、僕の中で大きな存在になっている森達也の新刊岩波新書のコーナーで発見したので、速攻で買ってしまいました。
もう、森達也+プロレスという興味のあるモノが並んでしまったこの本を、ある種の義務感を勝手に感じて手に取ってしまった次第。勢いに任せてキャッシャーに行くまで、2分とかかりませんでした(笑)。

(※ここから真面目に書きます)
     
まだ、読み始めて時間が間もないので簡単に触れておく。

まずは冒頭に、森達也が過去に"週刊ファイトの編集部に面接に行った"というくだりがあって驚いた。面接での森と井上義啓・元ファイト編集長とのやり取りの部分が、後々に重く響いてくるのではないかと想像している。

次に、森は元々プロレスラーを題材にしたドキュメンタリーを撮りたいと思っていたようだ。以前に書評を書いた"ドキュメンタリーは嘘を付く"だったと思うけれど、そんな感じの記載があった。過去にも身障者プロレスを扱ったドキュメンタリー(※注)を撮った事もあり、そしてファイトに就職を希望するようなプロレス好きであるだけに、かなり深く突っ込んだ内容になっているのではないかと推測している。

※注:"ミゼットプロレス伝説〜小さな巨人たち〜"の事。92年にフジテレビの「NONFIX」枠内で放送され、管理人もリアルタイムで見ています。

その彼が選んだ題材は「グレート東郷」。日系アメリカ人である彼の生き様を追いながら、力道山から始まったプロレスの歴史、ひいては戦後日本というモノを検証しようとする意欲作となっている。

"あとがき"をチラッと読んだら、面白い記述があったので紹介しておく。

故郷喪失者である力道山と東郷は、プロレスというフェイクの究極を足場にして、大和魂というもう一つのフェイクを偽装しながら、結果としてはテレビというフェイクが発展する事に、大きな貢献を果たしてきた。
でも純然たるフェイクなんてありえない。しっかりと凝視さえすれば、偽装でない怒りや哀しみが、きっと見えてくるはずだ。耳をそばだてれば、声にならない叫びや、必死に押し殺した呻きが、聞こえてくるはずだ。

上のようなフェイクに対する接し方、これの喪失が「日本プロレス界が衰退しつつある原因」なのかな…などと、考えを巡らせている。

---------------------------------------

今日は、こんなところで。

|

« 馬券買ってたら獲ってたよ。 | トップページ | オイッ! そこの武蔵野市議員! »

コメント

 うそはほんとによく似てる
 ほんとはうそによく似てる
 うそとほんとは 双生児
 うそはほんととよくまざる
 ほんとはうそとよくまざる
 うそとほんとは 化合物
 うその中にうそを探すな
 ほんとの中にうそを探せ
 ほんとの中にほんとを探すな
 うその中にほんとを探せ


ファンも作り手も、虚実の皮膜を楽しむ余裕がなくなってきた、と言えます。
逆に、狭い球場でホームラン世界記録とか、水増しされたスピードガンとか、カチカチの馬場で世界記録とか、フェイクのなかで歪んだナショナリズムを慰撫していた部分が、野茂や中田など、世界に互していけるタレントの出現で揺らいでるがゆえの、プロレス離れ。アポロが月に行く時代に竹取物語はファンタジーでしかなくなってる訳で。

そのファンタジーの中に、当時の平安貴族のドロドロが投影されていることを再発見することによって、今度はファンタジーがリアルの物語として別の輝きを持つわけで。プロレスにとっては、猪木というのがそういう存在だったんですが。馬場さんへの強烈な嫉妬とか金への執着とか虚栄心とか、度Kまでが虚か実かわからなかった猪木に比較して、今の選手は小粒ですね。

投稿: 斑牛の伊達 | 2005.11.22 03:00

伊達くん>

詩まで書いてもらっちゃって(笑)。
ところで、これって著名な方の作品?
不勉強でスマン。

>ファンも作り手も、虚実の皮膜を楽しむ余裕がなくなってきた、と言えます。

これ、サイバラの話にも繋がるんじゃないかと、
ふと思ったりしました。

森達也が引用文みたいなのを書いたのって、
たぶんテレビの中にある虚実を感じ取れという、
そして虚実双方を許容しろという、
一種の啓蒙文ではないかと解釈してます。

決してフェイクを蔑む訳ではなく、
虚実を併せ持ったモノこそが
僕らの生きてる世界なんであって、
その世界を二元論だけで語ってはいけない。
それは森が必ず発しているメッセージですね。
やっぱり「森達也は森達也だった」って感じです。

>今度はファンタジーがリアルの物語として別の輝きを持つわけで。

ガチだとかヤオだとか、どうでもいい話なんですよ。
ただ、その場に提示されている物語から、
何を感じ取るのが得意な人種が日本人だったのに、
最近の傾向はそれを捨てようという
さもすれば一方通行な部分しか感じられません。
当然、困難な作業である事は解りますが、
非常に思考的に楽な方向へ向かってる気もします。

例えば、上に挙げた特撮ソングだって、
よくよく聴けばいろんな事を語っていて
僕らにいろんな考えを投げかけてきます。
いま聞くと恥ずかしいようなセリフの中にも
何かがあるハズなんですが、
それを許容せずに斜め見ばかりしてる自分がいます。

見る側も作る側も、
いろんな意味で想像力が欠如してるんでしょうね。
これはお互いに肝に銘じていなきゃイカンですね。

で、最後にプロレスの話ですが、
ガチ幻想というのが途絶えて久しいですよね。
フェイクがシッカリしていてこそ
幻想というモノも生まれるんでしょうが、
悲しいかな、役者がいませんね。
馬場と猪木みたいな
強烈な個性&役者が対立していたからこそ、
成り立っていた幻想なのかもしれませんね。

投稿: kikka | 2005.11.22 04:02

詩は谷川俊太郎の「うそとほんと」という、代表的な作品です。
嘘も本当も、照射する方向によって真偽が逆転するはずのモノなんですが、小島のラリアットとかにはなんの真実も感じ取れないわけで(笑)。受け手が想像力を働かせようがないという現状が、プロレス界がアップアップしてる根本原因でしょうね。

伊集院光が言ってましたが、映画にはリアリティは必要だけどリアルは必ずしも必要ではない、と。梶原一騎の作品群は正にそうですね。作り手側がリアルを提示することによってしかリアリティを演出できないとしたら、末期的です。リアルを超えたリアリティが紡ぎ出せない、クリエイターとは本来それができるマジシャンであったはずなんですが……。

投稿: 斑牛の伊達 | 2005.11.22 09:59

伊達くん>

よく見れば谷川節全開の詩ですな。
教えていただき、ありがとうございました。

>小島のラリアットとかにはなんの真実も感じ取れないわけで(笑)。

彼だけじゃなくて、総じて難しいですよ(苦笑)。
レスラー達(特に新日本関連)が"格闘芸術"とか言い出して、
逃げ道を作っちゃった事に一番の問題がある気がします。
身体をただ酷使する「負の螺旋階段」に迷い込んだ事、
この部分には同情すべきなのかもしれないけれど。

>作り手側がリアルを提示することによってしかリアリティを演出できないとしたら、末期的です。

PRIDEとかK-1とかってのは、
元々はプロレスの最強幻想を突き破って出てきたけれど、
リアリティの呪縛に囚われていて首を絞めつつありますね。
それこそギリギリに近い所でやっていると、
見る側の欲望もあって歯止めが利かなくなる。

PもKもプロレスも含んだ格闘エンタテインメント全体が
末期的状況にいる事は認めざるを得ないのではないかと。
そして、テレビを含めたメディアも、言論層も、社会も、
融通が効かないという意味では同じではないでしょうか。
ある意味、プロレス界が世間を映し出していると考えれば、
点と線で結びつける事が出来るのでしょうが。

投稿: kikka | 2005.11.22 12:55

森達也の本,私もアマゾンで買おうかと迷ってたんですよ。でももういいかな。(笑)
「ロンリー仮面ライダー」はテレビのエンディングでは前奏なしですね。一度フルコーラス聴いてみるとよけいいいですよ。
仮面ライダーのスペシャル版,あの「ウルトラマンVS仮面ライダー」で,歴代ライダーの
孤独な場面をバックにこれがかかったら泣きましたよ。

さて特撮主題歌といえば,私も某ヲタオヤジも推薦するのは,シルバー仮面の「故郷は地球」
http://www.dtmtown.com/fin/st_page/FiN_silver.htm

「銀の光の流れ星」
「帰る家なし親もなし」
「シルバーキックは命がけ」
これほどセンチなヒーローがあろうか!
作品はほとんど駄作や!(DVD全巻持ってます。泣)

投稿: イエデビ | 2005.11.22 21:06

イエデビ様>

お久しぶりで。

>でももういいかな。(笑)

それは何故?
まぁ、あなたの場合はスポーツ関連書物を
手当たり次第に買ってるからなぁ(苦笑)。
本当は、これのドキュメンタリーフィルムを見たいですね。
元々は映像用に企画されたモノですから。
まぁ、それぞれのレスラーの出自の部分とかで、
不都合があったりするんじゃ無かろうかとも思いますが。

>一度フルコーラス聴いてみるとよけいいいですよ。

僕ね、フルコーラス版を持ってるんですよ(笑)。
で、いつも聞いているのもフルコーラス版。
映像があってもなくても感動できますよね。

ファミリー劇場かなんかが作った
歴代ライダーのダイジェスト紹介(BLACKまで?)で、
バックがこの「ロンリー」という動画を持ってるんですよ。
これもライダーの悲壮感が感じられて泣けます。
やっぱり、ライダーは「毎日放送制作」じゃないとダメだな
なんて思ってしまいました。
あと、ナレーターは「中江慎司」さんじゃないと。

>シルバー仮面の「故郷は地球」

イエデビさんがおっしゃるような作品の駄作さと、
あとは柴俊夫の顔を思い出すと、
どうにも乗れないんですよ(爆)。
イイ曲だとは素直に思っているつもりなんですけれどねぇ。

いま気付きましたが、作詞が「佐々木守」なんですね!
男どアホウ甲子園と繋がるモノがあるんでしょうかね(笑)。

投稿: kikka | 2005.11.22 21:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100929/7255303

この記事へのトラックバック一覧です: いろいろな小ネタ。:

« 馬券買ってたら獲ってたよ。 | トップページ | オイッ! そこの武蔵野市議員! »