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2005.09.02

サイバラ騒動、雑感。

8月31日分のエントリーの続き

まず、西原理恵子本人による声明文。

今回は私事にておさわがせしてすいませんでした。
(※鳥頭の城 掲載分より)

ますます好きになっちゃったよ(照)。
特に最後の「私はこれからもお笑いまんが家です」ってところで、ギュッと抱きしめたくなっちゃいました(笑)。

今回、トラバして頂いた皆様を始めとして、そこからリンクを辿ったりしていろんな場所で、今回の件に関する意見を拝見しました。

武蔵野市教育委員会の態度に憤りを感じる方、表現の自由と基本的人権の狭間で考えている方、子供の身を案じている方、編集者側の不備を嘆いている方、いろんな考えがありましたね。

でも、どれも感想としてはピンと来ないんですよ。

僕が一番感じたのは、こういう話が事件になってしまうという、世間の浅はかさというか、許容量の少なさに愕然としたという感じでしょうか。

それと、白黒ハッキリさせる事だけ考えていてグレーゾーンを認めないという部分にも、世間の融通の効かなさを感じたりして。それは教育委員会もそうだし、新聞記事にしてしまった讀賣も同じ、そしてあれこれ騒いでしまった僕らにも言える事かもしれないです。

ハッキリ書くと下記の一言に尽きます。

…どうでもいいじゃねぇか!(爆)

僕は西原理恵子という作家(←敢えて、こう書きます)は、江戸時代でいうところの落語家が行ってきた役割を担っているんじゃないかと考えています。

生きている事の世知辛さを代弁するかのように身近な題材から笑いを提供したり、あるいは人々が怪しいと思っている所に率先して乗り込んでレポートしたり、そこはかとなく皮肉を加えたり。それは昔で言えば落語家とか芸事をたしなんできた向きが行ってきた作業であります。

市井の人々はそれを見て快哉を叫び、欲求不満を解消してきた訳です。生きる上での潤滑油として彼らの存在はあったし、またそれを赦すだけの許容量も世間にはあったんじゃないかとも思われます。

しかし、今回の騒ぎを見るにつけ、日本の社会自体が余裕が無くなってきたからこそ、ニュースになったのかなぁと考えてしまいました。

サイバラ自身は、上の声明文の途中で「ヨゴレのお笑い脱税まんが家、それだけは言う権利ないやろって」という言葉や最後の一文からも解りますが、彼女は自分に課せられた「宿命」に対して自覚的です。3ヶ月の休養後も、彼女は彼女であり続けるだろうと思います。

彼女の読者を始めとして世間だって、ぼくんちで泣いただろうし、恨ミシュランで快哉を叫んだだろうし、もんじゅの話(できるかな1参照のこと)で笑ったし、脱税の話(できるかな3を参照のこと)で大爆笑したでしょうが。

さもすれば、世間と彼女の距離感というのは一種の暗黙の了解に近いモノで守られているはず。その微妙な距離感がお互いにとって好結果をもたらすモノだと思ってます。

しかし、そんな場所に人権だとか法律だとかくだらない解釈を持ってくるから話がこじれちゃうんであって。

「子供が可哀想!」だとか「自分の立場に置き換えたらどう思うの?」とか書いている向きがあったけれど、逆説的に言うならば「あんたらみたいな人間が、ほじくらなくてもいい所をほじくっちゃうんだよ!」っていうのが世の常だったりする(苦笑)。

少なくとも、サイバラと他の父母やお子さんとは暗黙の了解が結ばれているようです。だけど、余計な事を言うPTA会長と教育委員会みたいなのが全てをぶち壊しちゃう。

グレーゾーンをグレーのままにしておくのが良い事だって、あるんです。

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コメント

こんばんは。
TBありがとうございます。
私も西原さんのサイトでお詫び文を発見し追記をしましたが、西原さんのお詫びの文を読むと、学校とPTA会長、そして武蔵野市の対応には疑問を感じました。
マンガはマンガとして評価してほしいですし、親としてPTAの参加をした西原さんについては、一保護者としてつきあってもらいたいものですね。

投稿: おーちゃん | 2005.09.02 23:37

おーちゃん様>

こちらこそ、ありがとうございました。

>学校とPTA会長、そして武蔵野市の対応には疑問を感じました。

その疑問の出発点が何処になるかで印象が変わると思います。
どっちが悪いという話じゃなくて、
お互いの立ち位置を考えて物事は進めた方が良いんじゃないかと。
サイバラは自覚的な訳ですから、
学校及び武蔵野市側という事になるんでしょうけれどね。

>マンガはマンガとして評価してほしいですし、

そうですよ。
仮にも芸術祭大賞なワケですから(笑)。
お上が認定したモノによく噛みついたなとも思いましたが。

>親としてPTAの参加をした西原さんについては、
>一保護者としてつきあってもらいたいものですね。

仮に僕が「五大バカ」の親だったら、
お前はバカだけれど西原さんに認められてる…って褒めたいです(笑)。

投稿: kikka | 2005.09.02 23:52

無頼を気取るバカほど滑稽なものはない。
無頼に憧れるバカほど哀れなものはない。
無頼は気取ったり憧れたりする物ではなく、そういう生き方しかできない人間が、イヤイヤながらも仕方なく選択するしかないもの。

たぶんクラタマだったら、こういう騒ぎは起こさなかったでしょう。
だからクラタマのマンガの笑いは毒が薄く、西原さんの漫画は毒が濃いんでしょうが。

現代となっては希少となったリアル無頼の西原さん。
できれば歴代の破滅型芸人がそうだったように、最後は世間様というものに殺されるのかもしれません。
でも、それはそれでらし生き方かもしれません。

自分は遠巻きに、ぼんやり眺めていたいと思います。

投稿: 斑牛の伊達 | 2005.09.03 01:20

伊達くん>

>たぶんクラタマだったら、こういう騒ぎは起こさなかったでしょう。

久々に聞いたねぇ>クラタマ(笑)。
認知度が低いのか、こういう比喩を出す向きが全くいなかったけれど。

>現代となっては希少となったリアル無頼の西原さん。

これって伊達くんが書いたように望んでなったモノじゃないだろうし、
かといってその宿命から逃げようともしていないんですよね。
確かに世間様に殺される…そんな兆候が出てきてるのかもしれないけど、
サイバラはサイバラらしく、最後まで生き残るような気がするなぁ。
無頼な部分と、ホンのささやかな愛情を求めている部分、
その二面性が彼女を救うと思いますよ。
決して彼女はやすしにはならんと思います。

ところで、この話題に対して、
善悪という二元論だけで語ろうとする事に辟易してます。
伊達くんだったら解ると思うけれど、
彼女が抱えている「業」を語らないと、
何故こういうイザコザが発生したかは理解できないと思う。

サイバラ擁護派も、逆に否定派も、
それぞれが世間的常識の中でもがいちゃってる。
彼女のキャパはそんな所で収まりきれないのに。

実は、それこそが
彼女にとって「一番、危険な事」と感じている次第です。

投稿: kikka | 2005.09.03 02:53

そーです。「どーでもよかったこと」だったのに。漫画なんだから「フィクションです」だったのに、PTAや教育委員会、加えて讀賣が記事にしちゃったから大げさになっちゃって。
なんだか大人が大人げない対応で情けないです。
まさか、5大バカに入れてもらえなかったから、(サイバラにネタにしてもらえなかったから)PTAの方達は逆恨みしたとか?
賞をもらった親だからっていい気になっているわねっ!なんて低俗な嫉妬心から湧き出た騒動だとしたら、子どもがいい迷惑。
サイバラが学校に呼び出された事をネタにしなかったら、起きなかった騒ぎでしょうね、きっと。

投稿: まるむし | 2005.09.05 16:18

まるむし様>

初めまして。
削除しておきましたからね…いろんなコメント(笑)。
もしかして、まるむしさんもMacユーザー&IE使用者ですか?

>そーです。「どーでもよかったこと」だったのに。

でしょ?(馴れ馴れしく)
いろんなブログ見たけれど、どっちが良いとか悪いとか、
そんな二元論でしか語ってないんだもの。
森達也の得意なフレーズじゃないけれど、
世間の思考能力が止まってるんじゃないかと思いましたよ。

>なんだか大人が大人げない対応で情けないです。

ここは「大人になりきれない人の日記」ブログですが、
今回は大人っぽい対応をしているなぁと自画自賛しています(笑)。

>PTAの方達は逆恨みしたとか?

それだったら、まだ健全なんですがね。
別に誰が悪いとか揶揄を書いているワケじゃないんだから。
5大バカ、あるいは他のネタにされているお母さん達、
そのいずれにもサイバラ流の愛情が漂ってますよね。
一番笑ったのは「パンを作りながら無になるお母さん」でしたが(笑)、
何だかその行為自体に共感を覚えるもの

>サイバラが学校に呼び出された事をネタにしなかったら、

そうなんですけれどね。
サイバラは他の親とかからマンガを頼まれたんでしょ?
だから、彼女らの間では「暗黙の了解」が出来ているんですよ。
それをワケも解らんような外野がしゃしゃり出てくるから(苦笑)。
讀賣なんかも「しめた!」って飛びついた気がしていますよ。

ホント、5大バカより馬鹿なんじゃないかと思いますよ(爆)。

投稿: kikka | 2005.09.05 16:41

そーです。Macユーザー&IE使用者なんです。
ブログって文字化けするところが多いので、遠慮していたのですが、ココは大丈夫なんですね。安心、関心。(化けないようにする設定がめんどくさくて...)

そうそう、誰もが気が付いている「五大バカの親からはサイバラに苦情は来ていない」って事実。
外野ばかりが大騒ぎしちゃってさぁって感じですね。
「毎日かあさん」の一件でいろいろ私もブログめぐりをしましたが、ココが一番しっくりときたお言葉&解釈&理解でした。

こんなことでサイバラのスタンスが変わるとも思えないし、そんあ女ではありませんよね、彼女は。(kikkaさんがお見初めになった方ですもの〜)

武蔵野市の教育委員会議題に「保護者と学校の関係」みたいなお題がありました。議事録はまだ公表されていませんが、きっとサイバラのことなんだろーなー。
あ、あまり関係ありませんが、武蔵野市教育委員会の委員に「みなみらんぼう」がいました。ちょっと面白い展開になったりして。

投稿: まるむし | 2005.09.05 16:56

まるむし様>

>そーです。Macユーザー&IE使用者なんです。

ログを追ってみたんですが、もしかしたらまだOSXにしてないですね?
OS9にしても10にしても、Explorerはココログとは相性が悪いですね。
これ、後日エントリーしますから、ご覧下さい。
もしかすると、ネスケとかFirefox使った方がイイと思われます。

>誰もが気が付いている「五大バカの親からはサイバラに苦情は来ていない」って事実。

気づいていても、そこを指摘するワケじゃなくて、
サイバラと武蔵野市との争いを煽っているだけじゃないですか。
やたらと善悪だけに固執して。

重要なのはサイバラと親御さん達が暗黙の了解をしてる事なのに、
要らん事を持ち出して話をややこしくするなって事ですよ。
それは武蔵野市もそうだし、讀賣もそうだし、
取り上げているブログにも責任はあると思っています。

世間一般にそういう自覚がない事に憤りを感じますね。
最初は冷静なハズだったんですが、
いろいろ見ていて段々と怒りを感じてきたというか(苦笑)。
まぁ、僕の態度も当事者にとっては「大きなお世話」でしょうけれど。

>kikkaさんがお見初めになった方ですもの〜

サイバラ、カワイイですよ…誰も相手にしてくれませんが。
ただ、100cmの腹回りは、さすがにファンでも受け入れられない(笑)。
できるかな3の富士登山の回で
「佐山サトルがいると思うだろうがー!」って鴨のセリフがあったでしょ?
あれ見てタイガーマスク姿のサイバラを想像してしまいましたよ(爆)。

>きっとサイバラのことなんだろーなー。

でしょうね。
僕が在住している地域の隣である「静岡7区」と同じで、
降ってわいたような話に浮き足立っているのが目に見えますね(笑)。

>武蔵野市教育委員会の委員に「みなみらんぼう」がいました。

一発屋に何が解るんでしょうね(嘲笑)。
山口さんちのツトム君はドキュメンタリーじゃないんですか?(笑)
まぁ、役者が数段落ちますね、みなみらんぼうじゃ。

投稿: kikka | 2005.09.05 23:28

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