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2005.07.26

残念。

吉本新喜劇の岡八朗さんが死去

江戸風俗研究家の杉浦日向子さん死去

まず、岡八郎。
一昨年くらいに「アルコール依存症からの復帰を目指していた姿」がNHKのドキュメンタリー番組で報道されて以来、気になっていた。往年の爆発力は衰えていたが、長年のブランクが舞台に立った途端に埋められていく様を見ながら「こいつ、根っからの芸人やな」とジーンしたのを覚えている。

新喜劇で良くコンビを組んだ花紀京が細々とドラマの端役とかに顔を見せているのを見ていると、岡の場合は新喜劇の変化や身内の不幸などに対応できず、愚直に人生を進めていった不器用さを感じずにはいられない。
立ち直りのキッカケを掴んだかのようだったが完全復活までには至らず、それが残念といえば残念。
ただ、太い芸人生活を送った人だと思う。

次に、杉浦日向子。
江戸風俗を題材にしたマンガで名を上げたけれど、読み応えがあったなぁ。以前、僕が雑誌社の広告部勤務だった時に、彼女のマンガ及び時代考証を取り入れた企画広告が組まれていた時があって、原稿がアップされるのが楽しみだったのをよく覚えている。
ニッカンの記事にも載っている"お江戸でござる"はウチの両親が楽しみにしていて、家族揃って見ていた。柔和な顔立ちの彼女が解説する江戸風俗にはスッと入り込む事が出来たが、それはどの視聴者も同じだったのではないだろうか。
貴重な人材を失ったと真に思う。

合掌。

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コメント

残念です・・・

御二方ともよく知っています。
特に関西人の私は「岡 八郎」さんは「おく目の八ちゃん」でお馴染みです。
一時期は吉本新喜劇のメインスターだっただけに、ここ最近のご様子は痛々しいほどでした。(NHKのドキュメントを見ました)

心からご冥福をお祈りしたいと思います。

投稿: harry | 2005.07.26 15:35

それでも、横山やすい師匠に比べると、芸人としての最後を全うできたように思います。二人を分けたモノは何だったのか。家族の愛情……ではなかった気がします。

投稿: 斑牛の伊達 | 2005.07.26 18:37

岡八郎の方は、大阪では大ニュースのようですね。
それも当然だと思います。


harry様>

そうか、harryさんは関西の方だったんですね。

僕の所でも吉本新喜劇は放送されてました(朝日放送版)。
岡八郎は、やはりスターでしたね。
もちろん、彼を引き立てるように劇を組んだんでしょうが、
あの芸人オーラというか、新喜劇オーラというか、
それは抜群だったのは子供心に感じていました。


伊達くん>

>芸人としての最後を全うできたように思います。

家族の愛情というか、最後まで彼の元に残った娘さんの愛情ね。

奥さんの自殺とか、息子さんの突然死だとか、
岡の名声が上がるのとは裏腹に、周囲に不幸があったり、
あるいは新喜劇の再編という事もあったりして、
その中でアルコールに走ってしまうのは当然だと思います。

それでも舞台に戻ってくる事が出来たのは、
もちろん娘さんの力は大きいけれど、
岡自身の舞台に対する執着、芸事への愛情に拠るモノかなと。

やすしにそれが無かったかと言えば嘘になるけれど、
自虐的なやすしと、振り返る事ができた岡という違いはあるかと。
娘さんの支えがあったとしても、
舞台までキチンと戻ってきたのは見事でした。

やすしは…どう答えればいいんだろうなぁ。
久米宏という"もう一人の天才"に出会わなかったら、
もう少しの間は肩で風を切っていられたんだろうけれど…。

投稿: kikka | 2005.07.26 19:05

結論:久米に負けた。自分に負けた。世間に負けた。

岡さんは、娘に頭を下げ、弟子の巨人に頭を下げられたからこそ、復帰できた。やっさんは最後の最後まで、周囲に甘えて自分のプライドを傷つかない形でもり立てて欲しいという、悪い意味での甘えや依頼心や自己中心的なところが捨てきれなかったような気がします。その虚勢に世間は反発というか反感を持ち、駄目な自分をさらけ出してもう一度舞台へ上がりたいと頭を下げる岡さんには世間は手を差し伸べた。

やっさんが亡くなった時、大村昆さんは「おまえらやすしが生きてる時は逃げてたくせに、死んだらええ人やったの心配しとったの言うな!」と激怒されていらっしゃいましたが。しかし、逆説的に言えば周囲から敬して遠ざけられたやっさんと、弟子の巨人が「師匠のためなら死ねるんです」と言い切れる岡さんの差かな、と。

あ、ひょっとして目上に愛されるタイプと目下に愛されるタイプの差かもしれませんね。

投稿: 斑牛の伊達 | 2005.07.27 00:17

伊達くん>

>結論:久米に負けた。自分に負けた。世間に負けた。

ただね、やすしのキャラだと、
虚勢を張り続けなきゃいけなかったんじゃないかという気はする。
世間が作った、あるいは自分が望んだはずの
「横山やすし」という共同幻想に振り回されてしまった、
そんな部分の同情は(いま考えてみると)ありますよね。

これってやすしが漫才師、
岡八郎が新喜劇史上"稀代の座長"だった事とも関連があるのでは。

やすしの立場では自分だけを見つめていかないと
あそこまで持たなかったと思います…最期はともかくとして。
岡八郎は弟子であるオール巨人もそうだし、
新喜劇全体を見据え、見守りながら行動しなきゃならなかった。
一発ギャグは持っていたけれど、舞台全てを見ていたんだと。

岡八郎が娘さんや巨人に頭を下げた事、
そしてプライドを捨てて自分をさらけ出せたのは、
冷静に立ち位置を分析できる位置にいたという
そんな経験を持っていたからなのかなぁと。

僕にとっては、やすしの孤独さもまた愛おしいモノがあります。
普段、近づきたくは無いにしてもね。

投稿: kikka | 2005.07.27 00:39

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受信: 2005.07.26 20:42

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