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2005.06.22

My Life In The Bush Of Ghosts

もう一枚、Brian Eno関連のアルバムを紹介したい。タイトルはアーティスト名を合わせたら長くなってしまうので、ひとまず割愛した(笑)。

enobyrne2

Brian EnoとTalking HeadsのリーダーだったDavid Byrneという二人の鬼才によるアルバム。右下の"kikka's Selection"に"80年制作(81年発売)"と書いてあるが、サンプリングに対しての著作権関連の問題があり発売が翌年に延期になったといういわく付きのアルバム。
アフリカンビート導入の先鞭となったアルバムとしてはTalking Headsの"Remain In Light"(80年、やはりEnoがプロデュース)という名盤があるのだが、確かこちらの方が若干だが先に制作されたはず。ここで培った経験を、そのまま二人がHeadsのアルバムに持ち込んだ形。

"Remain In Light"がやはりポップミュージック然とした形であるのに対し、"Bush Of Ghosts"の方は実験色が強いアルバム。曲によってバンドの編成およびメンバーが変わったり、ミニマルミュージック(反復音楽)的要素が取り入れられたり、ラジオ音声や中近東方面の曲をサンプリングしたりと、80年当時のロックとしては画期的な試みがされたアルバムだった。どちらかと言えばByrneよりはEnoの色の方が強いアルバムである。

どちらのアルバムにもアフリカンビートが導入されたのは、80年代に入ってからロックの表現方法の選択肢が少なくなり、かつ煮詰まってきていた事があっただろう。それはLed Zeppelinなどがアメリカ黒人の音楽であるブルースからヒントを得て自分たちなりに解釈していったのと同様だ。要は二人が他に先駆けて手を出したという事だ。
まんまアフリカの黒人ミュージシャンをゲストに呼ぶなどした事が"批評的でない"などと批判された事もあったが、結果的に現在の音楽シーンに与えた影響は大である。その事を踏まえて聴いていただければいいのではないだろうか。

僕が個人的に好きなのは3曲目"Regiment"
ただ、アルバム開始から違った形で繰り返しアフリカンビートが刻まれていく展開は、20ン年経った現在でも全く古くなっていない。むしろ新鮮に聞こえるだろう。

偶然なのか、それとも当時の彼らなりに確信があったのか、時代を超えて普遍性を獲得したアルバムとなった。

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コメント

Talking Headsとかこの辺って、すっ飛ばしてます。
ほとんど聴いた事がないんです。
ん~、今なら楽しめますかね?

投稿: piouhgd | 2005.06.23 21:00

pio様>

>Talking Headsとかこの辺って、すっ飛ばしてます。
>ほとんど聴いた事がないんです。

EnoのこのアルバムとHeadsを聴いてたのって、
僕が中学1年の時でした←なんとマセた中学生だろう(笑)。
さすがにアルバムは買えないから、
貸レコード屋でLP(懐かしい響き!)を借りましたが。
Headsは深夜放送とかで良く流れていたからね。
"Born under the punches"を聴いた時は衝撃だったもの。
で、その流れで"Bush of ghosts"聴いたら、
こちらの方が水にあったというか…ヒネた中学生だよね(爆)。

>ん~、今なら楽しめますかね?

pioさんだったら大丈夫だと思いますよ。
上にも書いたけれど、
ある意味で普遍性を備えているアルバムだから、
pioさんみたいな人に一番聴いてもらいたい。
で、あなたの感想が聴いてみたい。

投稿: kikka(Mac屋の店員) | 2005.06.23 22:24

>kikkaさん

>pioさんみたいな人に一番聴いてもらいたい。

そうまで言われては、聴かない訳に行かないですね。
いいでしょう、挑戦受けてたちます!
でも、来月ね。(笑)

投稿: piouhgd | 2005.06.24 00:12

>kikkaさん

聴かせていただきました。
なかなかいけますね、これ!
高尚さとインチキ臭さを合わせ持つ感じが面白いです。
たった今聴き終わったところですが、ちょうど時間帯もちょうど良かったみたい。
自分の持っているCDの中で、一番近い感じなのはこれですね。

http://tinyurl.com/cydvr

投稿: piouhgd | 2005.06.26 01:22

pio様>

>なかなかいけますね、これ!

いいでしょ(ニヤリ)。
今日は車の中でこればっかり聴いてました。

>高尚さとインチキ臭さを合わせ持つ感じが面白いです。

なんちゅう表現だ(爆)。
でも、マジであれを80年にやってたってのが凄いですな。
最近の傾向でミニマルっぽい展開が好きになってるんですが、
(※Kraftworkとかの影響があるのかなぁ)
Bush of ghosts聴くと、元々そういう趣味があったんだなぁと。

>自分の持っているCDの中で、一番近い感じなのはこれですね。

あーた、大御所やがな(笑)。
CANの紙ジャケも発売されたそうでっせ。

投稿: kikka(Mac屋の店員) | 2005.06.26 01:49

>あーた、大御所やがな(笑)。

大御所、なのかなあ?(笑)

>CANの紙ジャケも発売されたそうでっせ。

再発されるのは知ってましたけど、紙ジャケなんですか。
凄い国だなあ、日本て。(笑)
でも、かなり前に出た3枚組のボックスを1から4まで全部持っているので、買い直すかは微妙ですね。

Canといえば、やっぱり"Future Days"までが圧倒的に好きで、それ以降のはあまり聴いてません。
でも、このEno&Byrneのアルバムと同じような感覚で聴けそうな気がしてきました。
インチキ臭さでは、Canの方が上ですね。(笑)

投稿: piouhgd | 2005.06.26 02:06

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